Tago's column

ヤメろ言う前に我が身をな・・

ワタクシは、議論においてあまり資料を列挙するのを好まない。

 

なんでか、っちゅーと、同じ資料でも読み方で変わっちゃうからね。結果が。それと集計的なモノなんかだと既に資料のカタチになる時点でもの凄いバイアスかかってますから。

だからかつて某掲示板でイロイロ遊んでいた時も、基本的に「相手の提示した資料やその関連」「相手の提示した資料と同じモノを扱う違う出所の資料」なんかを参考にご意見していたんです。

自分から資料を漁っても、やっぱりいくら公平に見ようとしてもヤな数字は見え辛いですしね。

 

一例では、戦時捕虜の大陸からの帰還者さんですか、彼らの意見を集めたHPを持ってきて、「虐殺は本当だ、これらの発言から事実だ、反省しろどうだまいったか」と言うヤツがいたので、ワタクシはその発言の中にある「いわゆる便衣の連中がいるかも知れない」とか「前の村では他の部隊が民間人に紛れた便衣兵に後ろから云々」とかいう部分を見つけて、「やはり便衣兵はあったようですね、コレでは虐殺なんて言えないですよ、原因も責任も中国側にありますね」と切り返したり。

自分から資料を持ってきて「コレが真実だ!」なんて、恥ずかしくてとても言えない。

 

じゃぁ主義主張をもの申したい時はどうするのか?

 

 

ソコで毎度言っている「合目的的」になるワケです。

 

 

マイミクさんに割とエコとか積極的な方が何名かいて、時折そう言う類の主張を引用したりご自身も語ったりするんですが、なんだかね、もう「エコ」の時点で拝借する思想信条や資料にヒダリっぽい匂いがぷんぷんしちゃう。

 

まぁそう感じるコトの半分はワタクシの「極右フィルター」のせいと思いますけれども。

 

 

「電気屋とか政府が言うほどの大容量発電所はもう必要なく、自然エネルギーによる発電と蓄電技術でまかなえる」

という趣旨の講演を示されていたのですよ。

 

コレ単品で主張するならばまぁ今後の世界の指針としてすばらしいと思うんだが、「原発反対!」と並べられるとね、どっちが目的かって、原発反対でしょ?って言いたくなる。

 

この問題を「合目的的」に考えてみましょー。

 

 

a*原発の危険性・漏れだす放射線

b*火力発電の二酸化炭素・温暖化の危機

c*原油も十数年、ジツはウランもその程度しか埋蔵量がない

d*↑なので将来的には自然エネルギーを活用するしかない

e*「電気は貯められない」は嘘。キャパシタ(蓄電コンデンサ)ですでに問題は解決している

f*それなのに原発等を推進するのは予算と利益という法的な縛りから設備費用を増やしたいから

 

これらは示された講演からの抜粋。

 

つまり、原発や六ヶ所の再処理場からは放射線が漏れており危険だと。で、火力発電も燃やせば燃やすほど二酸化炭素排出で温暖化が危険だと。さらにこれら「燃料」は数十年で枯渇します、と。電気は貯められないから発電所が必要という理論はキャパシタ等の新技術で覆せます、と。だから「原発なんかやめてこーいう仕組みにしましょうよ」と言う事らしい。

 

 

さて、この発電所の問題の場合、目的を何と見るか?

 

ワタクシは、電気は、今の暮らしを支える根幹なので、とても必要だと思う。

 

最終的には、「豊かな暮らし」が「将来永きに渡り」、「地球上あまねく地域で」営まれることが目的です。

コレは思想信条関係ない。ココが違ったらもう議論にならない。

 

現在採るべき方策において「必要な電力確保」は欠けてはいけない。

「今より不便」は強制してはいけない。

「今だけ良ければいい」は排除すべき。

「先延ばし」もできるだけやら無い方がいい。

「(↑に一部重複するが)将来に期待」もできるかぎり回避すべき。

ただし「将来にわたり新技術の開発」はどんどん行なうべき。

 

 

電気に頼らないでシアワセに暮らせるならば、それを選ぶ事を制限しない。しかし、今現在の利便性を捨てる事を強制する事はあってはならない。電気を使わず暮らせる方法や代替の方法は開発されるべき。環境破壊で自分の首を絞めるのも避けるべき。廃棄物をただ保管して負債を残すのも減らした方がいい。かといって代替技術もないのに既存技術を捨てる事を選んではならない。

 

 

なので、順序としては

 

1*代替技術の開発と普及

2*平行して既存技術や方式の欠点改善

3*代替技術普及後に既存方式の取捨選択

 

となるべき。

 

 

したがって、示された講演での主張をとりあえず正しいとしても、コレと同時に「原発反対」を主張するのはつまるところ「現在の電力需給を崩す」=「不便の強要」になるので、望ましくない。

 

むしろ代替技術があると「知っているならば」、これらの普及が押し進められるまで既存の発電力を維持しなければならないと主張すべき。なんでか?モノを生産し設置するためにエネルギーが一時的に必要だから。先に今の電力を減らす事が実現したら新しいモノを作る能力や速度が落ちるのは明らか。「今すぐ停止」を求めるのは、恐ろしく遠回りを「国民に・生活者に」強制する事になる。

 

 

 

「電力事情の今後」を本当に「生活者の視点」で考えれば、先に原発停止なんて言えないはずなんです。

 

 

 

「とりあえず正しい」と書いた。

 

 

正しいとしても、原発反対とセットじゃおかしいね、なんだよね。

 

 

 

さてコレが「正しくない」としたら、こりゃもう、前提から崩れちゃう。

 

 

最初からそのセットになった「原発反対」が目的であって、事の真偽はどーでもいーんじゃないの?

 

 

a*原発の危険性・漏れだす放射線

うん。コワいよね。

しかし、コレはまず「施設の遮蔽性」と「耐久性向上」及び「運搬時等の安全性確保」、さらに、「廃棄物の適切な処理」がなされれば、つまり、リスク回避が充分になされればいいと思うんだ。

現状化石燃料で足りない&政情不安で供給不安定の可能性等を考慮して原子力と火力とリスク回避のために振り分けているんだが、電力の需要と言う最終目的のためにどうしても採らなければいけないならば使用せざるを得ず、そのために現状できる安全対策を最大限に為すべき。

「キケン」というなら火力だってもの凄く危険。重油・石炭・ガス等を常時燃やして発電するだけの備蓄が発電所近隣にあるんだが、コレが燃えたらどれだけの非害が出るだろう。

管理して、制御しているから「安全に」稼働してるんだよ。

その対策が不十分だと批判するのは理解できるが、危険だから即中止だというのは短絡的過ぎ。

廃棄物を現状は硝子化して保管しているから「先送り」ではあるけれど、再処理で繰り返し燃料が使えれば最終的な廃棄物の体積は減り、結果として保管も容易になる。再処理はむしろ廃棄物を減らす、ゴミダイエットなんだよね。

先送りじゃない処理方法についても日本がやっている地殻探査なんかも今公言されているのは二酸化炭素を地殻やマントルに吸収させると言う展望だけだけど実際には放射性物質やダイオキシン等の有害物質処理にも有望なんだよ。

人為的に発生させられない高温高圧に物質を晒す事で「自然に還す」ことができる。

あの探査船にたくさんかけている予算は、つまり原発の無害化の投資でもある。

ついでに言うと原発関連の現場ではその末端に至るまで厳しい検査と規準がある。バケツで臨界なんていうのはあくまでも現場の怠慢であって原発の是非とは無関係。

「燃料を運ぶ車両や容器の安全性を確かめるための(実際に燃料はいれない)疑似容器」の製作にまで「ホンモノの容器」と同じ手順の検査があるんですよ。実際使用する容器の試作という面もあるんだけども。

この現場や実際の検査を見て、かつ、日本の溶接技術の高さを考慮すると、いわゆる原発での亀裂だとかあの手の「事故」が如何に騒ぎ過ぎだったり論点がずれてるかわかる。

さらに、この手の反対派が「放射能が漏れている」なんて言っているけれども、それはあくまでも事故で漏れたりもしくは使用する放射性物質自身の放射能の数値であって、正常に稼働している施設からの漏洩じゃない。

先にあげた事故等も、稼働させるヒトの問題であって原発自身の是非とは関係ない。

必要な物なんだから「稼働させる体制を糺して行くべき」なんだよ。

 

まとめると、原発は現状頼らざるを得ないので、今やっている安全対策をきっちり押し進めて継続する必要がある、ということ。その上で、利権だなんだとか不正だとか偽造だとかはどんどん糺すべき。

 

 

b*火力発電の二酸化炭素・温暖化の危機

うん、コレもコワいね。

でもね、先日の科学者連中の発表でも

「90%の確率で、現在の温暖化は人為原因であると思われる」

であって、「地球の歴史的な寒暖の繰り返し」以上に人為が影響したかどうかはまだ確定じゃないんだよ。

ヒトが生きる上で環境負荷は減らすべきだが、二酸化炭素=悪というのも明らかに短絡的すぎる。

二酸化炭素濃度が高いと植物は喜ぶんですよ。つまり、植物の育成にはプラス。その後、増えた植物が地表を覆う面積が増えると、地表温度の低下が起きるはず。ビルの屋上を緑化しましょーとか言うのと一緒。・・・あら、別に今二酸化炭素増えても問題ないんじゃないの?

先にも書いたけど、二酸化炭素の処理には日本も力を入れている。地殻への還元が実現すれば「燃やすものがあるのならば」火力発電がダメだと言う根拠にはならない。できるだけ減らすべきではあるけれど。(あくまでも現状の判断では)

コレも、「やめろ、ダメだ」が先に来るのはオカシイ問題だよ。

 

 

c*原油も十数年、ジツはウランもその程度しか埋蔵量がない

でました、統計数字のマジック(笑)

講演では石油と石炭とウランとあとナニか(天然ガス?)の埋蔵量を「あと何年使えるか」の棒グラフで表示してるんだけどこれは一般的に「現在の確認された埋蔵量で」「それだけをつかったら」あと何年保つかの年数であって、新規の開発発見や燃焼技術の改善を考慮してない。まして1970年時点で「あと30年」って言われてたのにこんなに延びてる事実も無視している。

石油で4〜60年、石炭が200年、ウランが4〜50年ぐらいだったと思うんだけど、これらを平行して使えば「全部の和」つまり三百数十年保つワケで、そりゃ将来的には無くなるかもしれんけれどもきちんと技術開発すれば人間の技術力からすれば悲観的な数字ではないしまして新発見新開発の「油田・ガス田」、さらにはガスハイドレード等の事も考えればリミットはさらに先。

aで否定している原発、再処理とプルサーマルを考えればもっと延びるよね(笑)

確かに資源は有限だけれど、「すぐにやめろ」の理由にはならない。

 

 

d*↑なので将来的には自然エネルギーを活用するしかない

まぁコレはほとんどcと同じ。将来的には現状の発電方法が有限と見られる資源を必要としてるんだからいつかは際限のないもしくはより寿命の永い「資源」に頼る事になるのは「自明の理」。

そんな当たり前のことを今更言われても、それが「原発やめろ」の理由にはならない。

 

 

e*「電気は貯められない」は嘘。キャパシタ(蓄電コンデンサ)ですでに問題は解決している

・・・う〜〜〜ん、ココはかなりビミョー、というか、問題なんだよなぁ。

はっきり言うと、解決してません。

まだまだキャパシタを本格的な蓄電に使うには問題多すぎます。将来は有望ですが。

この講演者のキャパシタに関する発言をまとめると

・今のキャパシタはスゴい

・上海ではトロリーバスに実用化されている

・ホンダのハイブリッドもキャパシタだ!

・1秒で充電できる!

・今流行りのエネループ、あれは充電後一年しても使えます!

・各家庭に大きなキャパシタを置いてソーラーや風力発電と合わせれば家が「電卓化」します。外部から電気をもらう必要なし!

 

それが正しければそりゃ問題は解決でしょうが。

 

ハイブリッド車のキャパシタ使用を実際に見てみると、あくまでも従来型電池との併用です。

このヒトの言う「1秒で充電」は、あくまでも「充電モードに切り替わってから1秒で充電が始まる」と言う事であって、どうもカレの物言いを聞いていると本気で「1秒で充電完了!」と思っているみたい。事実誤認の疑い高し。

つまり、「電気で走る放電モード」から「下り坂やガソリンで走る充電モード」に移行した時に、従来の充電池では化学変化が起こって充電され始めるのが遅かったのに対し、キャパシタは電位的に充電されるのでその反応が早い、つまりエネルギー回収がより効率的です、ということ。

実際の運転ではこの「放電モード」と「充電モード」が頻繁に変わるので、従来型では無駄にしていた部分をキャパシタが請け負い、より省エネになります、なんだよ。

じゃぁなんで全部キャパシタにしないか、というのは、「充電しやすい」=「放電もしやすい」なんだね。

このヒトも講演で言ってる。

「ホンダのハイブリッドはキャパシタだから速い!」

っていうのは、放電が素早いからレスポンスが良いワケで、放っといても放電しちゃう。

家に帰って来て、一晩で電気残量0なんてあり得る。

だからあくまでも従来型との併用「しか」できない。

多分上海のトロリーバスも併用か、もしくは業務使用だから一晩充電して予定コースだけ走ってすぐ充電で間に合うのかもしれない。

このヒトはその辺をわかっているのかいないのか、「エネループ」の保持力を引き合いに出してるんだけど、エネループは従来型の充電池であって、あくまでも「放電抑制技術」で成功しただけ。キャパシタとは無関係。ちなみに、放電抑制のために「わざと容量を落としている」んです。そのくらい、放電抑制はムズカシイ。

従ってこのヒトが講演で言っているように「家庭にキャパシタを置いて」というのはもの凄く無理な段階です。曇る日もあれば無風の日もある。梅雨なんか1日も立たずに電池切れでしょうなぁ。

従ってこのヒトはキャパシタの特製や現状を全くわかっていないか、わかっていながら良さそうなニュースだけ寄せ集めて「違う意図」にミスリードしているかのどちらかです。

つまり「貯められない」は嘘かもしれないが、まだ実用化には至らない、というのが正解。

従って、「原発廃絶」にも至らないと言う事です。

 

 

f*それなのに原発等を推進するのは予算と利益という法的な縛りから設備費用を増やしたいから

そしてコレが胡散臭い物言いの最たる部分。

 

このヒトが示すのは、電力事業では、予算に対し利益を取っていい率が決められている。だから電力事業者やその利権にあずかる連中が分母たる総費用を水増しするためだけに火力発電所や原発、再処理施設を作りまくっているだけなんだ、と。

 

それだけだったら、アナタのおっしゃる「蓄電技術」に金かければアナタ方のよーな連中も黙らせられる上に将来明るくて万々歳じゃないの?なんでやらないんでしょーね?

 

↑ワタクシが素人ながらに疑問を持ったこれらの問題が蓄電技術にあるから、そちらに投資できないだけなんじゃないですかね?

 

もし「石油メジャーの陰謀」とか「ブッシュは悪人でゴアは善人」みたいな主張ならば同じレベルで言わせてもらいますが

 

「原発廃止はサヨクの常套句だよね」

 

石油メジャーの意向云々ならば原発に金をかけるのはあり得ません。日本が原子力政策でエネルギー問題解決したら困るのは彼らですから。もしそんな意向があるのなら原発は縮小します。ところがどっこい、むしろ積極的です。コレは電力政策が(一応は)国策・国益に則って進められている証拠ですよ。「政情によらずに安定したエネルギー供給」。ただし現状ではまだ原発の稼働率や安定性が火力に劣るため、また、政治的にウラン供給も確実ではないのでバランスよく併用しているんです。

 

 

 

ちなみに蓄電技術については国家が取り組んでいるかどうかは置いといても、日本の各企業はかなり力を入れています。おそらく世界でもトップでしょう。

 

国が電力政策の本筋に蓄電云々を組み入れていないのはあくまでも現状予算化する理由がないつまりまだ不確定な技術だからに過ぎません。

予算取りで儲けたい連中もコレがクリアすればこちらに移行しなきゃ筋が通りません。黙らせられる技術があるのに文句の出そうなものにしがみつく必要こそないです。

乗り換えたくても乗り換えられないのは、既得利権だけでは説明つきませんよ。

 

 

 

 

 

 

 

重ねて言うが、この講演の主が、「今後の電力政策の方向性」を訴えただけならば事実誤認や引用資料の妥当性を再検討するのを前提にワタクシも支持します。

 

が、もしコレをご本人もしくは周囲が「原発反対」に結びつけるのであれば、全く不当な事であると非難いたします。

 

 

この方がワタクシと同様、「末永い豊かな暮らしの継続と繁栄」を目的とするならば、ワタクシが指摘したこれらの部分で「目的と違う」んです。

 

 

カレが目的をはき違えているのか、もしくは最初から「目的が違う」のかは、ミナサマご判断くだされば幸い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とは言っても

 

まぁ十中八九、ってゆーかほぼ確実に、

 

サヨクのオルグだよなコレwwww

講演の会場で違う団体とかにビラもらったりしてるんだろうな。

大体が冒頭に「推進派」が放射能とかの害を甘んじて受けるべきと言っている、なんて悪質な嘘を垂れ流しているし。

善意で地球の行く末を案じてついて行った方々乙、と☆

 

コレにカンタンに乗っちゃう方々は、多分民主党に入れたんだろうねぇ・・・・・。

 

 

自民が100%いいとは言わないけれどもね。売国よりはナンボかマシ。

 

甘い致死毒よりも、かつがつでも作用が副作用を上回る「薬」を飲まなきゃ、明日は無い。

 

 

080515〜

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