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=IT企業にだまされるな! =
相模虎太郎 第50号 2007/08/02
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みなさんこんにちは。
私はこのメルマガをつくっております、相模の素浪人こと相模虎太郎です。
私は約20年にわたりIT企業の営業をしていました。IT営業という、今ま
でお客様と最も接する仕事を通してみた、ITシステムの問題点を、読者の皆
様と一緒に考えていきたいと思っています。
SEが書いたものとは違い、コンピュータシステム初心者の方にもわかるよう
に簡単な言葉で書いていきます。しかし、問題の本質はするどく突いていきた
いと思っています。
それでは第50号のはじまりです。
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まずは、前回のおさらいです。
=レガシーシステムとオープン系システムについて=
−大きな問題 システム運用保守−
前回お話したような問題は、システム構築後も続きます。
システム運用保守フェーズに入ると、様々なトラブルが発生します。
例えば、作業中に急にクライアントパソコンの画面が、フリーズしてしまった
とします。
このときシステム担当者は、原因を突き止めなければなりませんが、ハードウ
エア(サーバ、クライアント、ネットワーク機器など)、OS、データベース
アプリケーション、その他ツール類など、全て関係のあるものを自分達で検討
しなければならなくなってしまいました。
以前は、メーカーが全てをサポートしていたので、メーカーのサポートセンタ
ーに連絡すれば、メーカー側から原因と対応策を出してもらえました。
しかし、オープン系システムになってからは、関連すると思われる製品を全て
ユーザーの責任で調査して、原因を究明しなければならなくなりました。
その上、対応策もユーザーが考えなければなりません。
このようなことは、高度なITスキルを持ったシステム担当者がいるような企
業なら可能ですが、ほとんどの企業はそのようなことはありません。
そこで多くの企業ユーザーでは、システムを構築したSI業者に保守契約をし
てサポートを受けていますが、サポートするSI業者にとっても、これは難し
い仕事です。
システムを販売する側のSI業者も、全ての製品に高度な知識を持った技術者
を置くわけにはいきませんので、ある程度、実績のあるハードウエアやソフト
ウエアの組み合わせで、システムを構築するようになります。
今では、パソコンはDOS/Vマシン(メーカは問わず。)、OSはWIND
OWS、データベースはORACLEといった具合に組み合わせが決まってし
まっている場合がほとんどです。
そうすると、このような製品の組み合わせが、ユーザーニーズに本当にマッチ
しているかという問題が発生してしまいます。
システムを提案するSI業者としても、構築は出来ても、運用保守のことまで
考えると、新しい製品は取り入れにくく、新しいシステムにチャレンジしにく
くなってしまいました。
メーカーからの縛りからは自由になりましたが、今度は実績があるかどうかと
いう縛りが出てきてしまったのです。
ここまでが前回のお話でした。
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今回のお話です。
=レガシーシステムとオープン系システムについて=
−大きな問題 システムへのパッチ(修正プログラム)の適用−
運用、保守のフェーズではもう一つ大きな問題があります。
それはシステムへのパッチ(修正プログラム)の適用です。
現在、いろいろなソフトウエア製品が出回っていますが、システム導入後にパ
ッチが必要にならないことはまずありません。
パッチとは、バグ(不具合)の修正や、小規模なバージョンアップなどの修正プ
ログラムのことで、ほとんどが、インターネットからダウンロードできるよう
になっています。
システムを導入したあと、Windowsはもとより、Oracleなどのデ
ータベースソフトをはじめとするミドルウエア、会計、給与などのアプリケー
ションパッケージ、各種のツール類など、ほとんどの製品でこのパッチ適用が
必要になります。
しかし、このパッチは、ソフトウエアメーカーの製品単体での不具合検証は、
されているのですが、ユーザー環境で、そのソフトウエアと連動している他の
ソフトウエアへの影響については、検証されているわけではありません。
そのため、パッチを当てたことにより、それに連動している他のソフトウエア
が影響を受けて、システムがうまく動かなくなる不具合はよくあります。
場合によっては、パソコン自体が立ち上がらなくなることもあります。
私も、使っているパソコンに、WindowsXPのSP2(これもパッチで
す。パッチの呼び名はメーカーや製品によって異なります。)を当てた時、メ
ールが動かなくなり、修復するのに大変な思いをしました。
オープン系システムは、ハードウエア、OS、ミドルウエア、アプリケーショ
ンソフト、各種ツール類などを、ユーザーが自由に選ぶことが出来るシステム
です。
そのかわり、パッチを適用したときの、連動している他への影響に関する検証
作業は、全てユーザー側の責任で行わなければなりません。
しかし、このパッチをあてるにあたっての検証作業は、よほどITに詳しいシ
ステム技術者でなければ出来ない作業です。
オープン系以前の単一のコンピュータメーカーによるレガシーシステムでは、
コンピュータメーカーが、このパッチについても、全て責任を持ってあらゆる
環境で検証していたので、このようなことをユーザーが行う必要は、全くあり
ませんでした。
単一メーカーの良さでもあります。
オープン系システムで、自由にIT製品を選べるようになった代償は、このよ
うなところにも出てきたのです。
今回はここまでにしたいと思います。
次回もよろしくお願いします。
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【編集後記】
第50号の発行です。
2004年6月6日に1号が発行されて、約3年がたちました。
私もこのメルマガをはじめたころは、まさか50号まで来るとは思いませんで
した。
これもひとえに読者の皆様のおかげと感謝しています。
ITは日々進歩しています。
しかし、問題も日々生まれてきます。
そして問題の解決も日々行われています。
ITの世界は、日進月歩です。
これからも、読者の皆様のより良いIT活用の一助になればと思っています。
今後もよろしくお願いします。
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今回も、最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。
感想や、お便り頂けるとほんとにうれしいです。
メール:s_suronin@yahoo.co.jp
きびしいお話でも耳をかたむけていくつもりです。
私も読者の方々と一緒に、このメルマガを育てていきたいと思っています。
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IT企業にだまされるな!
編集・発行:相模虎太郎
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