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=IT企業にだまされるな! =
相模虎太郎 第49号 2007/07/05
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みなさんこんにちは。
私はこのメルマガをつくっております、相模の素浪人こと相模虎太郎です。
私は約20年にわたりIT企業の営業をしていました。IT営業という、今ま
でお客様と最も接する仕事を通してみた、ITシステムの問題点を、読者の皆
様と一緒に考えていきたいと思っています。
SEが書いたものとは違い、コンピュータシステム初心者の方にもわかるよう
に簡単な言葉で書いていきます。しかし、問題の本質はするどく突いていきた
いと思っています。
それでは第49号のはじまりです。
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まずは、前回のおさらいです。
=レガシーシステムとオープン系システムについて=
−大きな問題−
ネオダマが普及したことにより、ホストコンピュータを作っていた、IBMを
中心とする大型コンピュータメーカーの縛りから開放され、ユーザーもIT販
社も、自分が最適だと思うものを組み合わせて、ITシステムを構築すること
が出来るようになりました。
IT関連機器は大幅に安価になり、少し大きめのサーバでも、個人で購入でき
る程の価格になりました。
今では、ホストコンピュータ、サーバ、クライアントパソコン、ネットワーク
機器などが、一つのメーカーで、全てまかなわれていることはありません。
しかし、一方では、ITシステムの検証作業や保守という部分で大きな問題が
出てきてしまいました。
簡単に例をあげて説明します。
サーバ、クライアントパソコンをネットワークで繋いでシステムを構築しよう
としたとします。
オープン化以前は、メーカーが一つだったので、メーカーに問い合わせれば、
このようなシステム構築をして問題があるかどうかなどは、すぐにわかりまし
た。
しかし、オープン化してからは、接続確認その他の検証作業は、全てユーザー
が行わなければならなくなってしまいました。
ハードウエア(サーバ、クライアント、ネットワーク機器など)、OS、デー
タベース、アプリケーション、その他ツール類などを、全てユーザーが、構築
しようとしているシステムで、稼動可能かどうかを、検証しなければなりませ
ん。
ハードウエアやOSその他の組み合わせを考えただけでも、大変な作業である
ことは想像がつくと思います。
その上、相性の良し悪しまで検討するとなると、専門家でも至難の業です。
つまり、ユーザーやIT販社は、メーカーからの縛りが無くなって自由になり
ましたが、このような複雑で手間のかかる作業が、責任となって圧し掛かって
きてしまったのです。
ここまでが前回のお話でした。
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今回のお話です。
=レガシーシステムとオープン系システムについて=
−大きな問題 システム運用保守−
前回お話したような問題は、システム構築後も続きます。
システム運用保守フェーズに入ると、様々なトラブルが発生します。
例えば、作業中に急にクライアントパソコンの画面が、フリーズしてしまった
とします。
このときシステム担当者は、原因を突き止めなければなりませんが、ハードウ
エア(サーバ、クライアント、ネットワーク機器など)、OS、データベース
アプリケーション、その他ツール類など、全て関係のあるものを自分達で検討
しなければならなくなってしまいました。
以前は、メーカーが全てをサポートしていたので、メーカーのサポートセンタ
ーに連絡すれば、メーカー側から原因と対応策を出してもらえました。
しかし、オープン系システムになってからは、関連すると思われる製品を全て
ユーザーの責任で調査して、原因を究明しなければならなくなりました。
その上、対応策もユーザーが考えなければなりません。
このようなことは、高度なITスキルを持ったシステム担当者がいるような企
業なら可能ですが、ほとんどの企業はそのようなことはありません。
そこで多くの企業ユーザーでは、システムを構築したSI業者に保守契約をし
てサポートを受けていますが、サポートするSI業者にとっても、これは難し
い仕事です。
システムを販売する側のSI業者も、全ての製品に高度な知識を持った技術者
を置くわけにはいきませんので、ある程度、実績のあるハードウエアやソフト
ウエアの組み合わせで、システムを構築するようになります。
今では、パソコンはDOS/Vマシン(メーカは問わず。)、OSはWIND
OWS、データベースはORACLEといった具合に組み合わせが決まってし
まっている場合がほとんどです。
そうすると、このような製品の組み合わせが、ユーザーニーズに本当にマッチ
しているかという問題が発生してしまいます。
システムを提案するSI業者としても、構築は出来ても、運用保守のことまで
考えると、新しい製品は取り入れにくく、新しいシステムにチャレンジしにく
くなってしまいました。
メーカーからの縛りからは自由になりましたが、今度は実績があるかどうかと
いう縛りが出てきてしまったのです。
今回はここまでにしたいと思います。
次回もよろしくお願いします。
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【編集後記】
第49号の発行です。
SI業者が、新しいことにチャレンジするようなシステムを提案しなくなった
のは、社員の成果主義評価とも密接に絡み合っています。
成果主義は、失敗したら減点です。
マスコミなどでは、チャレンジ精神を優先するなどとを言っている、経営者や
マネージャーもいますが、このような会社でも、実態は失敗したら減点です。
そもそも何を持ってチャレンジとするかが曖昧です。
成果主義の問題は、ITシステムにも大きな影響を与えています。
今後もよろしくお願いします。
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今回も、最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。
感想や、お便り頂けるとほんとにうれしいです。
メール:s_suronin@yahoo.co.jp
きびしいお話でも耳をかたむけていくつもりです。
私も読者の方々と一緒に、このメルマガを育てていきたいと思っています。
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編集・発行:相模虎太郎
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