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=IT企業にだまされるな! =
相模虎太郎 第44号 2006/12/07
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みなさんこんにちは。
私はこのメルマガをつくっております、相模の素浪人こと相模虎太郎です。
私は約20年にわたりIT企業の営業をしていました。IT営業という、今ま
でお客様と最も接する仕事を通してみた、ITシステムの問題点を、読者の皆
様と一緒に考えていきたいと思っています。
SEが書いたものとは違い、コンピュータシステム初心者の方にもわかるよう
に簡単な言葉で書いていきます。しかし、問題の本質はするどく突いていきた
いと思っています。
それでは第44号のはじまりです。
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まずは、前回のおさらいです。
=レガシーシステムとオープン系システムについて=
−オープン系システム登場の背景−
前回、2007年問題でレガシーシステムとオープン系システムについて、
少し触れましたので、そのお話をしたいと思います。
私もよく利用している、IT用語辞典 e-Wordsでレガシーシステム調べる
と”時代遅れとなった古いシステムのこと。・・・・”と出てきます。
しかし、前回もお話したように、現在でも、かなりの数の大型汎用機を使った
レガシーシステムが稼動し、しかも、まだまだこれで新しいシステムをつくっ
ているのです。
これはなぜかというと安定性や信頼性に関しては、UNIXやWindows
を使ったオープン系システムより優れているからです。
そのことについて少し詳しくお話をしたいと思います。
そもそもオープン系のオープンとは、何に対してオープンになったのか?とい
うことを考える必要があります。
これは、あくまでコンピュータのハードウエアメーカーや機種に対してオープ
ンになったと言っているのです。
オープン系システムが主流になる以前は、コンピュータシステムは、ハードウ
エアメーカーや機種に縛られて、A社製のAAという機種で開発したソフトウ
エアは、B社製のBBという機種では使うことができませんでした。
また、同じメーカーであっても、機種が変れば、同じソフトウエアは使えない
のはあたりまえでした。
つまり、機種ごとに違うソフトウエアが必要だったのです。
これではユーザーが、自社のニーズにあったソフトウエアを見つけて、購入し
ようとしても、コンピュータのハードウエアごと買わなければなりません。
しかも、当時はハードウエアも非常に高価な時代でした。
これをオープン系システムは解決しました。
ハードウエアはUnixやWindowsに対応していれば、どのメーカーで
も、どの機種でもかまわなくなったのです。
そしてオープン系システムが注目を集め始めたほぼ同じ頃、コンピュータのハ
ードウエアの性能は飛躍的に向上したにもかかわらず、価格は逆に大幅に下が
っていきました。
そして、企業ではパソコンが一人一台の割合で普及していったのです。
ユーザーはコンピュータメーカーや機種にこだわる必要がなくなり、ハードウ
エアメーカーの縛りから解き放たれたのです。
そして、この傾向は現在でも続いています。
しかし、今でもレガシーシステムは稼動しています。
オープン系システムには、オープン系システムなりの問題があったのです。
ここまでが前回のお話でした。
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今回のお話です。
=レガシーシステムとオープン系システムについて=
−オープン系システムの利点−
もう少し、オープン系システムの利点をお話します。
今回は、ユーザー側からではなく、販売する側、つまり、IT業者の立場から
お話します。
オープン系システムが登場する以前は、IT業者にとってもコンピュータハー
ドウエアメーカーや機種は、大きな"しばり"になっていました。
当時、私も営業をしていて、自分の扱っているハードウエア以外で稼動する、
お客様のニーズにあったソフトウエアを見つけると、何とか自分の扱っている
ハードウエアで動かないものかと思ったものです。
しかし、そのソフトウエアは稼動するメーカーも機種も限定で、移植はできま
せんでした。
そのころでも汎用的なCOBOL(事務計算用のコンピュータ言語)などはあ
りましたが、ハードウエアメーカーが独自色を出すために、同じCOBOLで
あっても、メーカーや機種ごとに大きく違っていました。
そして、これはソフトウエアを作る方にとっても厄介な問題でした。
つまり、A社用のAAという機種のIT技術者は、B社用のBBという機種の
システムを開発しようとすると再教育が必要だったのです。
しかし、オープン系システムでは、UNIXやWINDOWSに対応したハー
ドウエアならば、どのメーカーでもかまわないので、A社用のA1という機種
のIT技術者をB社用のB1という機種でも使えるようになったのです。
これは、ソフトウエア業界としても、とても都合の良いことです。
また、ハードウエアメーカーも、大型汎用機を中心にIBMに押さえられてい
たシェアを挽回するチャンスでした。
ハードウエアメーカー各社は、まずはパソコンなどの中小型を手始めに、オー
プン系マシンに力を入れて、シェアの挽回をはかりました。
そして、国産メーカーがシェアを取っていた事務用中小型機市場でも、国産メ
ーカーは、多くの開発費がかる独自仕様のオフコンをやめてしまい、オープン
系サーバに切替え、ついにオフコンは作られなくなってしまいました。
現在、オフコンの流れを汲んでいるのはIBMのSystem i5のみです。
オープン系システムの登場は、ハードウエアメーカーにとっても、ソフトウエ
ア業界にとっても、大きなチャンスになったのです。
このように、オープン系システムは、販売する側にとっても非常に都合の良い
商材だったのです。
そして、このオープン化の流れは、大型汎用機をも飲み込んでいきました。
今回はここまでにしたいと思います。
次回もよろしくお願いします。
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【編集後記】
第44号の発行です。
ヒット商品というのは、ユーザーのニーズが大きいことも確かですが、販売す
る側の利点も大きくなければなりません。
マスコミでヒット商品を取り上げる場合、ユーザー側のニーズや商品開発時の
苦労をよく取り上げて強調していますが、販売する側の利点も重要なポイント
です。
ヒット商品を生み出すには、商品開発と販売は車の両輪であることを忘れては
なりません。
今後もよろしくお願いします。
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今回も、最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。
感想や、お便り頂けるとほんとにうれしいです。
メール:s_suronin@yahoo.co.jp
きびしいお話でも耳をかたむけていくつもりです。
私も読者の方々と一緒に、このメルマガを育てていきたいと思っています。
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編集・発行:相模虎太郎
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