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          =IT企業にだまされるな! = 
                  相模虎太郎 第30号 2005/08/04
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みなさんこんにちは。私はこのメルマガをつくっております相模の素浪人こと
相模虎太郎です。

私は約20年にわたりIT企業の営業をしていました。IT営業という今まで
お客様と最も接する仕事を通してみた、ITシステムの問題点を、読者の皆様
と一緒に考えていきたいと思っています。

SEが書いたものとは違い、コンピュータシステム初心者の方にもわかるよう
に簡単な言葉で書いていきます。しかし、問題の本質はするどく突いていきた
いと思っています。

それでは第30号のはじまりです。

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まずは、前回のおさらいです。

=第二部 アプリケーションパッケージは安いのか?=

−アプリケーションパッケージの見極め−

もう少し詳しく出力についての見方を説明します。

候補のアプリケーションパッケージの出力と欲しい出力をランク”必須””重
要””要”にあわせて照らし合わせていきます。

そして、候補のアプリケーションパッケージの出力中に”必須”がどの程度多
く含まれているかを見ていきます。

”必須”が全て含まれているならば、有力候補です。

”必須”が全て含まれていない場合は、他のアプリケーションパッケージを探
していきます。

そして、どのアプリケーションパッケージにも”必須”が全て含まれるような
ことがない場合は、アプリケーションパッケージ導入をあきらめて全てオーダ
ーメイドで開発するか、出力のランク自体を見直ことが必要です。

すなわち、本当に”必須”なのかどうかを再検討することです。

”必須”と当初考えたけれども、その出力がなければ本当に業務に大きな支障
をきたすかどうかを検討したら”必須”ではなく”重要”レベルという場合も
考えられます。

同じように”重要”が”要”だったり、”必須”が場合によっては”要”の場
合もあります。

また、”必須”のためにアプリケーションパッケージのカスタマイズ(ニーズ
に合わせたプログラムの変更)アドオン(機能追加)で対応する方法もありま
すが、”必須”の出力が足りない場合は、大掛かりなカスタマイズやアドオン
になる場合が多いので、あまりお勧めはできません。

特に入力項目を増やさなければ、欲しい出力が得られないような場合は、大掛
かりなカスタマイズになります。

大掛かりなカスタマイズが発生した時は、場合によってはオーダーメイドで開
発した場合以上に費用がかかることもあります。

また、後でも少しお話しますが、アプリケーションパッケージのほとんどは、
導入後も保守費用(月額の場合も年額の場合もあります。また、名称はパッケ
ージによってまちまちです。)が発生しますが、カスタマイズを行った場合は、
保守費用を支払っている意味がなくなってしまいます。

次に”重要”と”要”を見て、同じようにランクを再検討します。

”要”が多い場合は、この出力を、今回のITシステムでは見送りをすること
も検討します。

そして、どうしても”重要”出力が必要だと考えられた場合は、アプリケーシ
ョンパッケージのカスタマイズ(ニーズに合わせたプログラムの変更)アドオ
ン(機能追加)で対応するか、自社でアプリケーションパッケージのデータだ
け利用してExcelやAccessで作成するかを検討します。

多くのアプリケーションパッケージでは、データをExcelやAccess
などに利用できるように変換して、取り出せるようにしています。

しかし、このようなことが可能かどうかを、顧客側が見極めるのは非常に難し
いものがあります。特に初心者ならなおさらです。

このような状況になった場合は、面倒でもIT業者を呼んで見積を取るように
するしかありません。

この場合、必ず複数のIT業者を呼んで合い見積を取ることです。

業者の選び方としては”大手””中堅””小”とIT業者の規模別に見積を取
ると各社の特徴がはっきり出て、IT業者間の差別化のポイントがわかりやす
くなることが多いです。

このポイントが自社に合っているかどうかもIT業者を選ぶポイントです。

見積を取るにあたって、同じことを何回もIT業者に説明しなければならない
ので、面倒に思われるかもしれませんが、ここで手を抜いてはいけません。

ここまでが、前回のおさらいです。

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ITシステム初心者向けホームページ

相模の素浪人  相模虎太郎
http://www61.tok2.com/home2/ssuronin/index.html

各種システム
インターネット
IT企業とうまくつきあうポイントなどいろいろとお話しています。

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今回の本題です。

=第二部 アプリケーションパッケージは安いのか?=

−IT業界について−

前回、”大手””中堅””小”とIT業者の規模別に見積を取ることをお勧め
しました。

読者の中には、”なぜ、規模別なのか?”と疑問をもたれた方もいらっしゃる
と思いますので、少しIT業界について説明します。

IT業界は、よく建設業界にたとえられます。

仕事は、まず、大手ゼネコンが受注し、工事の部分部分を下請け、孫請け、ま
たその下請け・・・と発注していくやり方です。

同じようにIT業界も、まず大手SI業者が受注して、システム開発の部分部
分を下請け、孫請け、またその下請け・・・と発注していきます。
(全て”丸投げ”される場合もあります。)

お客様に行くと、大手SI業者の正社員の人が調査分析、要件定義からプログ
ラム開発、教育、運用サポート、インフラ構築など、全てをやっていると思っ
ている人もいますが、このようなことはまずありません。

元請SI業者は、仕事の内容ごとに専門の業者に発注して、実際の作業をする
のは下請けの会社の社員です。

なぜ、このようになっているかというと、IT業者と一口に言っても、会社ご
とに得意分野が異なるからです。

IT業者を”大手””中堅””小”と分けた場合、受注してくる仕事は、大手
IT(SI)業者は元請の仕事が多いし”中堅””小”は下請けの仕事が多く
なっています。

そうすると元請の仕事を多くしている”大手”の方が安心できると思ってしま
いがちですが、下請けに発注する分だけ、価格的には高めの価格になってしま
います。

逆に、実際に作業をしているのは”中堅””小”なので、そちらに直接発注す
れば、会社の与信に問題がある場合もありますが、価格は安くなるし、システ
ム開発の実務もよく知っています。

あまり規模の大きくないシステム案件、特に中堅、小企業のユーザーが、アプ
リケーションパッケージで安価にシステムを構築しようという場合には、得意
分野が特定されてきます。

そうなると何も大手のSI業者に発注しなくても、直接作業を行う”中堅”
”小”のIT業者でも十分顧客のニーズに耐えられて、価格も安くすることが
可能です。

以前は、元請SI業者の選んだ下請け業者にシステム開発をまかせるしかなか
ったのですが、今はインターネットで自社のニーズをキーワードにして検索す
れば、”中堅””小”のIT業者も多くヒットします。

このようにして探したIT業者に直接発注すれば、費用は安くなります。

自分で探して実際に面談して見積を依頼すれば、なおさら自社のニーズにあっ
ているかどうかもはっきりします。

今はユーザーが、IT業者が自社のニーズにあっているか、自分で選べる時代
です。

今回はここまでにしたいと思います。次回もよろしくお願いします。

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 【編集後記】 

第30号の発行です。

今回はIT業界についてお話しました。

IT業界も、大きなシステムになればなるほど、建設業界と同じ構造になって
います。

実際に作業をするのは、”下請け”の”孫請け”のまた”下請け”などどいう
場合もあります。

また、元請のIT(SI)業者が、必要に応じて作業範囲を分けて、下請けに
発注しているのならばわかりますが、ひどい場合には、全くの下請けへの”丸
投げ”を行っている場合も多くあります。

こうなるとお客様にとっても費用が嵩みますが、実作業をするIT技術者の方
もわずかなお金しかもらえません。

汗水たらして働いたIT技術者がわずかなお金しかもらえないのでは、やりき
れないものがありますし、また、優秀なIT技術者が育ちません。

こんなことでは、お客様も実作業をするIT技術員も損をするばかりです。

IT業界もこの構造は変えていかなければならない時期にきています。

今後もよろしくお願いします。
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今回も、最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。
感想や、お便り頂けるとほんとにうれしいです。
メール:s_suronin@yahoo.co.jp
きびしいお話でも耳をかたむけていくつもりです。
私も読者の方々と一緒に、このメルマガを育てていきたいと思っています。

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IT企業にだまされるな! 
編集・発行:相模虎太郎
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