■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ====================================================================== =IT企業にだまされるな! = 相模虎太郎 第29号 2005/07/07 ====================================================================== ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ みなさんこんにちは。私はこのメルマガをつくっております相模の素浪人こと 相模虎太郎です。 私は約20年にわたりIT企業の営業をしていました。IT営業という今まで お客様と最も接する仕事を通してみた、ITシステムの問題点を、読者の皆様 と一緒に考えていきたいと思っています。 SEが書いたものとは違い、コンピュータシステム初心者の方にもわかるよう に簡単な言葉で書いていきます。しかし、問題の本質はするどく突いていきた いと思っています。 それでは第29号のはじまりです。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ まずは、前回のおさらいです。 =第二部 アプリケーションパッケージは安いのか?= −アプリケーションパッケージの見極め− 自社で欲しい帳票などの出力を明確にしていきまが、ここで、重要なことは欲 しいと思ったものは、全て書き出してみるということです。 この段階では、変にこのような出力はいらないだろうとか、お金がかかりそう だなどと考えるのは不要です。 欲しいと思ったものは、まず書き出してみて、後から検討の結果やめるように した方が変なわだかまりがありません。 しかし、このときに、帳票の重み付けをしておく必要があります。 例えば、賞与明細や賞与台帳は必須ですが、賞与シミュレーションなどは、場 合によっては”あったらいいな(要)”ぐらいの出力かもしれません。 ランクは3段階”必須””重要””要”ぐらいに分けておくと良いでしょう。 そして、次の段階で候補にあがっているアプリケーションパッケージの出力と 照らし合わせていきます。 しかし、この段階で自社が欲しいと思っている出力が100%一致することは ほとんどありません。 実際には、自社で欲しい出力に足りないものもあるし、自社で欲しいと思って いなかった出力もあるのがほとんどです。 もし照らし合わせて、自社で欲しいと思っている出力が満たされている場合な らば、候補のアプリケーションパッケージが自社に適合している可能性は大き いです。 しかし、あまりにも自社が希望している出力より多い場合には要注意です。 このような場合は、不要な入力が多く発生してかえって業務効率が落ちること もあります。 また、コンピュータに計算をやらせるにしても処理データが大量の上に、複雑 な計算が多くなり、コンピュータのハードウエアの高性能化のために、余計な 費用が発生してしまうこともあります。 IT初心者の方は、入力しなくても出力があると思ってしまいがちですが、入 力があって、コンピュータで計算をして、初めて出力があります。 このことを忘れてはいけません。 次に自社で欲しいと思っている出力より少ない場合は、自社に適合していない という場合も多いのですが、この段階では自社で欲しいと思った出力を全て書 き出しているので、候補のアプリケーションパッケージの出力でも、”必須” や”重要”をカバーしているようなら、十分業務に耐えられる場合もあります。 最初に行った出力のランク分けがここで活きて来る訳です。 また、足りない部分はカスタマイズ(ニーズに合わせたプログラムの変更)ア ドオン(機能追加)やExcelやAccessを利用して、自社で開発する ような選択肢もあります。 ここまでが、前回のおさらいです。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ITシステム初心者向けホームページ 相模の素浪人 相模虎太郎 http://www61.tok2.com/home2/ssuronin/index.html 各種システム インターネット IT企業とうまくつきあうポイントなどいろいろとお話しています。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 今回の本題です。 =第二部 アプリケーションパッケージは安いのか?= −アプリケーションパッケージの見極め− もう少し詳しく出力についての見方を説明します。 候補のアプリケーションパッケージの出力と欲しい出力をランク”必須””重 要””要”にあわせて照らし合わせていきます。 そして、候補のアプリケーションパッケージの出力中に”必須”がどの程度多 く含まれているかを見ていきます。 ”必須”が全て含まれているならば、有力候補です。 ”必須”が全て含まれていない場合は、他のアプリケーションパッケージを探 していきます。 そして、どのアプリケーションパッケージにも”必須”が全て含まれるような ことがない場合は、アプリケーションパッケージ導入をあきらめて全てオーダ ーメイドで開発するか、出力のランク自体を見直ことが必要です。 すなわち、本当に”必須”なのかどうかを再検討することです。 ”必須”と当初考えたけれども、その出力がなければ本当に業務に大きな支障 をきたすかどうかを検討したら”必須”ではなく”重要”レベルという場合も 考えられます。 同じように”重要”が”要”だったり、”必須”が場合によっては”要”の場 合もあります。 また、”必須”のためにアプリケーションパッケージのカスタマイズ(ニーズ に合わせたプログラムの変更)アドオン(機能追加)で対応する方法もありま すが、”必須”の出力が足りない場合は、大掛かりなカスタマイズやアドオン になる場合が多いので、あまりお勧めはできません。 特に入力項目を増やさなければ、欲しい出力が得られないような場合は、大掛 かりなカスタマイズになります。 大掛かりなカスタマイズが発生した時は、場合によってはオーダーメイドで開 発した場合以上に費用がかかることもあります。 また、後でも少しお話しますが、アプリケーションパッケージのほとんどは、 導入後も保守費用(月額の場合も年額の場合もあります。また、名称はパッケ ージによってまちまちです。)が発生しますが、カスタマイズを行った場合は、 保守費用を支払っている意味がなくなってしまいます。 次に”重要”と”要”を見て、同じようにランクを再検討します。 ”要”が多い場合は、この出力を、今回のITシステムでは見送りをすること も検討します。 そして、どうしても”重要”出力が必要だと考えられた場合は、アプリケーシ ョンパッケージのカスタマイズ(ニーズに合わせたプログラムの変更)アドオ ン(機能追加)で対応するか、自社でアプリケーションパッケージのデータだ け利用してExcelやAccessで作成するかを検討します。 多くのアプリケーションパッケージでは、データをExcelやAccess などに利用できるように変換して、取り出せるようにしています。 しかし、このようなことが可能かどうかを、顧客側が見極めるのは非常に難し いものがあります。特に初心者ならなおさらです。 このような状況になった場合は、面倒でもIT業者を呼んで見積を取るように するしかありません。 この場合、必ず複数のIT業者を呼んで合い見積を取ることです。 業者の選び方としては”大手””中堅””小”とIT業者の規模別に見積を取 ると各社の特徴がはっきり出て、IT業者間の差別化のポイントがわかりやす くなることが多いです。 このポイントが自社に合っているかどうかもIT業者を選ぶポイントです。 見積を取るにあたって、同じことを何回もIT業者に説明しなければならない ので、面倒に思われるかもしれませんが、ここで手を抜いてはいけません。 今回はここまでにしたいと思います。次回もよろしくお願いします。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【編集後記】 第29号の発行です。 コンピュータの基本を少しお話します。 前回もお話しましたが、コンピュータは何もしないで欲しい出力が得られるこ とはありません。 コンピュータには入力、演算(計算)があって、はじめて出力があります。 しかし、IT初心者は入力が何で、演算(計算)はどのようにしてと考えると 難しくなってしまいます。 逆に出力にこんなものがあったらいいなというのは簡単にわかります。 そして、欲しい出力は何かがイメージできると、段々と入力しなければならな いデータもイメージできるようになって、それをどのように演算(計算)した らよいかもイメージできるようになります。 そのようにイメージできると、入力するデータを得るためには、どのように業 務を行っていったら良いかもわかってきます。 当然、出力されるものは欲しいデータなのですから、出力データをどのように 利用するかもイメージできています。 BPR(業務改善)に関して難解なビジネス本やIT本を読んでも、具体的な イメージがわきませんが、こうやって身近なものからイメージしていくと、わ かりやすくなります。 今後もよろしくお願いします。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 今回も、最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。 感想や、お便り頂けるとほんとにうれしいです。 メール:s_suronin@yahoo.co.jp きびしいお話でも耳をかたむけていくつもりです。 私も読者の方々と一緒に、このメルマガを育てていきたいと思っています。 ====================================================================== IT企業にだまされるな! 編集・発行:相模虎太郎 メール:s_suronin@yahoo.co.jp 配信中止はこちら まぐまぐ版の方 http://www.mag2.com/m/0000134965.htm メルマ版の方 http://www.melma.com/mag/19/m00116919/ ※このメールマガジンにより生じる損害等について責任は負いません。 ※本メールマガジンの無断転載・無断複製を禁じます。 ====================================== 相模の素浪人 相模虎太郎=======