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=IT企業にだまされるな! =
相模虎太郎 第26号 2005/04/07
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みなさんこんにちは。私はこのメルマガをつくっております相模の素浪人こと
相模虎太郎です。
私は約20年にわたりIT企業の営業をしていました。IT営業という今まで
お客様と最も接する仕事を通してみたITシステムの問題点を、読者の皆様と
一緒に考えていきたいと思っています。
SEが書いたものとは違い、コンピュータシステム初心者の方にもわかるよう
に簡単な言葉で書いていきます。しかし、問題の本質はするどく突いていきた
いと思っています。
それでは第26号のはじまりです。
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まずは、前回のおさらいです。
=第二部 アプリケーションパッケージは安いのか?=
−アプリケーションパッケージが普及している業務−
前回、ある商社のお話をしましたが、全ての業務を独自のオーダーメイドのシ
ステムで構築したわけではありません。
それでは、さすがに費用がかかりすぎてしまいます。
販売管理については、独自のオーダーメイドのシステムにしましたが、会計業
務と給与業務については、費用を抑えるために、アプリケーションパッケージ
を導入しました。
なぜ、このようになったのかを説明します。
アプリケーションパッケージは、自社の業務に合うものを見つけ出して導入す
れば、独自のオーダーメイドのシステムで構築した時よりも、多い場合には、
10分の一以上も費用を抑えることが可能です。
やはりこれだけ費用を抑えられれば、アプリケーションパッケージを検討しな
いわけにはいきません。
前回の商社では、会計、給与、販売管理、ERPといろいろなアプリケーショ
ンパッケージを各業務で検討しました。
そこで、会計と給与に関しては、自社に適合するパッケージが見つかったので
す。
実は会計と給与に関しては、IT化(コンピュータ化)の歴史も古く、アプリ
ケーションパッケージが最も適用し易い業務なのです。
IT化(コンピュータ化)を考えるにあったて、一番ポイントになるのは、何
を入力し、何を出力するかです。
会計業務と給与計算業務では、入力するものと出力するものが、販売管理など
に比べてはっきりしています。
会計業務のシステム化について考えてみたいと思います。
会計システムでは、非常に大雑把ですが、入力するものは仕訳データですし、
出力するものは、突き詰めれば貸借対照表、損益計算書などの財務諸表です。
実際には、その他いろいろな帳票や問合せ画面があるので、普通の簿記での仕
訳データ以外のデータも入力するし、財務諸表以外の出力もありますが、それ
らはどちらかといえば、枝葉の部分になります。
また、仕訳データから財務諸表までの計算の流れも、簿記で決まっています。
各社独自に、計算の流れが変わるようなことはありません。
このように入力するもの、出力するもの、計算の流れが決まっているものは、
一番、IT化(コンピュータ化)しやすい業務なのです。
ここまでが、前回のおさらいです。
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ITシステム初心者向けホームページ
相模の素浪人 相模虎太郎
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各種システム
インターネット
IT企業とうまくつきあうポイントなどいろいろとお話しています。
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今回の本題です。
=第二部 アプリケーションパッケージは安いのか?=
−アプリケーションパッケージが普及している業務−
給与に関しても同じようなことがいえます。
入力するものは、社員の基本給や残業その他の手当て、税金や年金など社会保
険関係のデータですし、出力するものは乱暴で極端ですが給与明細書です。
(実際にはそれ以外の帳票や問合せ画面があります。)
計算の方法については各社違いがありますが、ほとんどの給与パッケージは、
計算のやり方を設定出来るようになっていで、自社にあうようにすることが可
能です。
このように、入力するもの、出力するもの、計算の方法が明確なものは、アプ
リケーションパッケージが合いやすいのです。
それに比べて、販売管理や生産管理に関しては、アプリケーションパッケージ
は、あまりあいません。
これはなぜかといえば、会社は競合他社と差別化するために、各社独自の販売
ノウハウや生産ノウハウを持っていて、アプリケーションパッケージが、この
ノウハウを反映したものでないと、あわせることができないのです。
確かに、今まで蓄積してきた販売ノウハウや生産ノウハウによって、社内の業
務が、複雑になってしまっていたりすることも多くあります。
しかし、何も考えずに、無理やりアプリケーションパッケージに業務をあわせ
ようとすると、競合他社と差別化するために蓄積してきた、販売ノウハウや生
産ノウハウを殺してしまうことになり、ITシステムは生き残っても会社が生
き残れなくなってしまいます。
これでは何のためのITシステムだかわかりません。
実際、ERP(会計、人事給与、販売、生産など全ての業務が含まれたアプリ
ケーションパッケージ)の導入により、全ての業務のBPR(業務の見直し)
を行おうとしていた企業でも、実際には会計業務だけしか稼動していない企業
も多く見られます。
つまり、アプリケーションパッケージには、あわせやすい業務(会計、給与な
ど)とあわせにくい業務(販売管理、生産管理など)があるということを、ま
ず、知っておく必要があります。
今回はここまでにしたいと思います。次回もよろしくお願いします。
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【編集後記】
第26号の発行です。
日経ソリューションビジネス2005/3/15号に、IBM系の大手SI業
者である日本ビジネスコンピューター(JBCC)代表取締役社長 石黒和義
氏のインタビューが載っています。
その中で石黒氏は、JBCCが自ら自社に導入したERPシステムについて検
証したところ、
販売物流システムは10億円も投資したのに×印
会計システムに関しては一昨年5月のカットオーバー(本番稼動)し、昨年の
時点では△ 今はようやく○
という結果になったと正直に話しています。
そして、
ERPに業務を合わせて業務改革を行うのは、本末転倒はなはだしい。
まず、企業戦略があってBPRや企業革新をやり、それを支えるITを導入す
べきとして、
IT企業というのは、本来、お客様に紹介する上で、自らがモデルにならなけ
ればいけないのに、結構それができていない。
と反省としています。
石黒氏の、お客に勧める商品やサービスを、自分で使って評価し、ダメだった
ものは×であったと、はっきり公表する姿勢はとても好感が持てます。
IT企業に商品を勧められたら、自社で使ってますか?と聞いてみるのも、よ
いかもしれません。
今後もよろしくお願いします。
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今回も、最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。
感想や、お便り頂けるとほんとにうれしいです。
メール:s_suronin@yahoo.co.jp
きびしいお話でも耳をかたむけていくつもりです。
私も読者の方々と一緒に、このメルマガを育てていきたいと思っています。
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IT企業にだまされるな!
編集・発行:相模虎太郎
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