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=IT企業にだまされるな! =
相模虎太郎 第24号 2005/02/03
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みなさんこんにちは。私はこのメルマガをつくっております相模の素浪人こと
相模虎太郎です。
私は約20年にわたりIT企業の営業をしていました。IT営業という今まで
お客様と最も接する仕事を通してみたITシステムの問題点を、読者の皆様と
一緒に考えていきたいと思っています。
SEが書いたものとは違い、コンピュータシステム初心者の方にもわかるよう
に簡単な言葉で書いていきます。しかし、問題の本質はするどく突いていきた
いと思っています。
それでは第24号のはじまりです。
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=第二部 アプリケーションパッケージは安いのか?=
ソフトウエアは、IT技術者が手作りでプログラミングしていきます。
当然、顧客ごとに手作りで、プログラム作成を行っていては、プログラム一本
あたりの単価は高くなり、時間もかかります。
そこで、各業種、業務向けにアプリケーションパッケージというものが作られ
ています。
会計、給与、販売管理、生産管理、ERP(企業資源計画と訳されていますが
わかりやすく言うと、会計から販売管理、生産管理など全ての企業業務を含ん
だシステムを、ひとつのアプリケーションパッケージで、行うものと考えてよ
いです。)など多くのアプリケーションパッケージが販売されています。
このようなアプリケーションパッケージでは、BPR(業務の見直し)が低価
格で、しかも迅速に行えるシステムであることを、メリットとして顧客にうた
っています。
しかし、本当にそのようになっているのでしょうか?
第二部では、この点について考えてみたいと思っています。
西暦2000年問題にからめて、全ての業務をひとつのパッケージで構築する
ERPパッケージが、大企業を中心に多く導入されました。
ERPパッケージは、グローバルスタンダード(世界標準)、ベストプラクテ
ィス(最優良の事例)を、うたい文句にして販売されています。
このERPパッケージに自社の業務形態をあわせて、多くの企業がBPR(業
務の見直し)を行おうとしました
しかし、現在では失敗だったと考えているユーザーがほとんどです。
なぜなら、欧米の業務形態をもとにして、これをグローバルスタンダード、ベ
ストプラクティスといっても、企業ごとに業務のやり方はことなり、多くのカ
スタマイズ(プログラム変更)、アドオン(プログラム追加)が発生してしま
ったからです。
なぜ、そのようなことになってしまったかというと、企業ではそれぞれ、ビジ
ネスモデルが違うことによって、競合他社と差別化しているからです。
それをひとつのアプリケーションパッケージで行おうとしても、最初から無理
がある話です。
私が担当した、ある商社の例です。
その会社では次期システムの検討にあたり、ERPをはじめ、いろいろなアプ
リケーションパッケージ、顧客独自のオーダーメイドシステムまで含めて、検
討していました。
その会社の業務を見たときに、
その会社では、単純に商品をメーカーから仕入れて、顧客に販売している場合
もあれば、メーカーから商品を借りだして、貸出品として出荷して、顧客が気
に入ったらば販売する場合。
同じようでも、メーカーから仕入れて在庫品として貸出品にする場合もあるな
ど、非常に多くの販売形態のバリエーションがありました。
また、販売形態だけでなく、代金回収、仕入、支払などにも、多くの取引上の
バリエーションがありました。
このように取引上に非常に多くのバリエーションがあることは、ITシステム
を構築する上では、とてもやっかいなことです。
いろいろなアプリケーションパッケージを検討しましたが、業務のバリエーシ
ョン全てを対応していたものはありませんでした。
そこで、独自のオーダーメイドシステムでは、費用がかかるので、費用を抑え
るためにアプリケーションパッケージに業務をあわせようと検討しました。
しかし、この商社では、取引のバリエーションの多さが、ビジネス上の競合他
社との差別化につながっていることに気づきました。
そのため、結局この商社では、費用はかかるのですが、独自のオーダーメイド
のシステムを構築しました。
なぜならアプリケーションパッケージに、業務をあわせてしまっては、ITシ
ステムは生き残っても、会社が生き残れなくなってしまうからです。
また、前回も少し触れましたが、世界では現金取引が標準ですが、日本では手
形取引も多く行われています。
手形取引はグローバルスタンダードでも、ベストプラクティスでもないかもし
れません。
しかし、このことにより、今、現金が手元になくてもビジネスが行えるという
メリットがあり、それが日本のビジネス、経済を支えている部分も多くありま
す。
グローバルスタンダード、ベストプラクティスなどという言葉に惑わされては
なりません。
次回から、どのようにアプリケーションパッケージを見ていったら良いかを、
考えていこうと思います。
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ITシステム初心者向けホームページ
相模の素浪人 相模虎太郎
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IT企業とうまくつきあうポイントなどいろいろとお話しています。
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【編集後記】
第24号の発行です。
第二部は アプリケーションパッケージについて考えます。
アプリケーションパッケージを見る目を養うことが、IT企業にだまされないこ
とにつながります。
アプリケーションパッケージを導入しても効果が上がらない原因は、IT企業側
にある場合もありますが、顧客側にも原因がある場合があります。
それらはIT企業側、顧客側両方の視点から考えていきます。
また、以前、新シリーズが始まったときは、週間に戻そうと思っていたのですが
諸々の都合により、月間のままで発行します。
ご容赦いただければと思っています。
今後もよろしくお願いします。
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今回も、最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。
感想や、お便り頂けるとほんとにうれしいです。
メール:s_suronin@yahoo.co.jp
きびしいお話でも耳をかたむけていくつもりです。
私も読者の方々と一緒に、このメルマガを育てていきたいと思っています。
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IT企業にだまされるな!
編集・発行:相模虎太郎
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