■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ====================================================================== =IT企業にだまされるな! = 相模虎太郎 第16号 2004/9/30 ====================================================================== ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ みなさんこんにちは。私はこのメルマガをつくっております相模の素浪人こと 相模虎太郎です。 私は約20年にわたりIT企業の営業をしていました。IT営業という今まで お客様と最も近く接する仕事を通してみた、ITシステムの問題点を、読者の 方と一緒に考えていきたいと思っています。 SEが書いたものとは違い、コンピュータシステム初心者の方にもわかるよう に簡単な言葉で書いていきます。しかし、問題の本質はするどく突いていきた いと思っています。 前回に引続き、実際の私の体験をもとにして、多額の費用と開発工数をかけた CRM、SFAシステムが、なぜうまく機能していかなかったのかを考えてい こうと思います。 何とこのIT企業では、このシステムを導入したことにより、クレームはゼロ になり、商談勝率は100%になりました。 しかし、実態はクレームは相変わらず多く、商談も勝ったり負けたりでした。 つまり、CRM、SFAの効果(見かけ上の)と実態が乖離していたのです。 当初、CRMもSFAも情報を社員全員で共有し、会社内の風通しを良くして 業務改善をはかり、顧客満足度の向上をめざしたものでした。 しかし、いつの間にかシステムには、耳障りの良い都合の良い話しか集まらな くなってしまったのです。 このお話は、1995年から2000年頃までの、グループウエア製品が本格 的に広まるようになり、CRM、SFAが注目されはじめた頃の、ある大手I T企業が舞台です。 この企業は、全国展開をしており、営業(私がいた部署)、SE(プログラム) CE(故障修理)コールセンター、仕入れ、総務、人事、経理などのたくさん の部署がありました。 少し古い話ではありますが、ITシステムを構築、運用するためにはどのよう にするべきかを考えると、現在でも大いに参考になることが多いと思います。 それでは第15号をはじめます。 ---------------------------------------------------------------------- まずは前回のおさらいです。 ◆CRM、SFAシステムについての問題点の整理◆ =SFAシステムの改善= 今までいろいろとお話してきましたが、CRMやSFAのITとしてのシステ ム自体についてはあまり触れてきませんでした。 少しここでITとしてのSFAシステムについて再度お話します。 SFAシステムは、本来、営業のノウハウを社内全体で共有し、その中の情報 を分析して、現在の売れ筋商品や商談必勝パターンなどを見つけ出すことを、 目的にしたものです。 SFAシステムも何回も改良が加えられ、当初問題になった営業日報の入力も 以前入力した営業日報をもとに、訪問先をプルダウンで選べるようにしたり、 自動的に担当者が入力されるようになったりと、大きく改善されました。 また、先月の受注が多かった業種や、受注件数と訪問件数や、受注金額と営業 が面談している、相手のレベル(担当者クラス、役員クラスなど)との相関関 係なども統計をとれるようになっていきました。 当然、クレームのためのトラブル対応訪問の件数なども統計がとれるようにな っていました。 SFAシステムが稼動してから、当初はクレームのためのトラブル対応訪問が かなりの件数ありました。 それがだんだんと減っていき、最後はゼロになったのです。 SFAシステムの導入大成功事例です。 しかし、これは以前お話したように”クレームを営業日報に入力するな!”と いう、非公式なマネージャーから営業員への指示によるものです。 全くインチキな成功事例でしたが、ITシステムとしては、このSFAシステ ムは、良く出来ていたと思っています。 もちろん、ここまで構築するのには、最初のバージョンが出来てから5年の月 日と工数がかかりましたが・・・・・ ここまでが前回のお話でした。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ITシステム初心者向けホームページ 相模の素浪人 相模虎太郎 http://www61.tok2.com/home2/ssuronin/index.html 各種システム インターネット IT企業とうまくつきあうポイントなどいろいろとお話しています。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ---------------------------------------------------------------------- 今回の本題に移りたいと思います。 ◆IT企業にできること◆ =IT技術はどのように使う?= 今まで、私が以前、在籍していたIT企業の、CRM、SFAシステムについ てお話してきました。 SFAシステムが、機能しなくなるまでの経緯を中心に、お話してきましたが IT技術以外の要素で機能しなくなってしまったことが、よくお判りになった と思っています。 ここでIT企業の、できることと、できないことについて、お話をしたいと思 います。 そのためには、IT企業が今までどのような形で、お客様に貢献してきたかを 見てみたいと思います。 もともとビジネス用IT技術はデータの集計をいかに早く大量に行うか、とい うことに主眼が置かれてきました。 EXCELでの、表の縦横計算を思い浮かべていただければ、イメージしやす いと思いますが、今でこそ少しパソコンをいじれるようになれば、簡単に出来 ますが、以前はあの表を作るだけでも、何人ものIT技術者が必要でした。 つまり、IT技術は乱暴で極端な言い方をすると、縦横計算の表を簡単に、大 量に出すために、すすんできたようなところがあります。 このような背景もあり、現在、一番、IT化が進んでいる業務は、何かと言え ば、会計と給与です。 これでもおわかりになるかと思いますが、これらの業務は、ルールに沿った、 数字の集計と複雑な計算業務です。 今までのIT技術は、ルールに沿った数字の集計と、複雑な計算をいかに早く 大量に捌いていかれるかが主眼だったのです。 このような背景はCRM、SFAシステムには、関係が無いように思われます が、ITが得意とするもの、不得意にするものを理解するには、重要なポイン トになります。 今回はここでおしまいにします。 次回もこの続きを書きたいと思います。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ITシステム初心者向けホームページ 相模の素浪人 相模虎太郎 http://www61.tok2.com/home2/ssuronin/index.html 各種システム インターネット IT企業とうまくつきあうポイントなどいろいろとお話しています。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【編集後記】 第16号の発行です。 今回から、どのようにしたらSFA、CRMシステムはうまくいったのかを、 考えていきたいと思っています。 ここではまず、IT技術の得意なこと、苦手なことを、はっきりさせておこう と思っています。 次回もこの続きを書いていきたいと思います。今後もよろしくお願いします。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 今回も、最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。 感想や、お便り頂けるとほんとにうれしいです。 メール:s_suronin@yahoo.co.jp きびしいお話でも耳をかたむけていくつもりです。 私も読者の方々と一緒に、このメルマガを育てて生きたいと思っています。 ====================================================================== IT企業にだまされるな! 編集・発行:相模虎太郎 メール:s_suronin@yahoo.co.jp 配信中止はこちら まぐまぐ版の方 http://www.mag2.com/m/0000134965.htm メルマ版の方 http://www.melma.com/mag/19/m00116919/ ※このメールマガジンにより生じる損害等について責任は負いません。 ※本メールマガジンの無断転載・無断複製を禁じます。 ====================================== 相模の素浪人 相模虎太郎=======