<GBRヨンガラレック >
[プランを練る] 初めての海外一人&ダイビング旅行だ。 友達に紹介された旅行社の人に一から相談した。 モンキーマイアでイルカが見たいだとか、エアーズロックも見ておきたいだとか、コアラを抱きたいだとか、ホワイトラフティングもやりたいだとか、ダイビングクルーズははずせないだとか、知ってることを総動員して希望を述べてみた。 電話だったので顔は見えなかったが、多分彼はあきれながらオーストラリアの広さの説明なんぞをしつつ、ひとつひとつ削ってGBRヘロン島とヨンガラレックダイブクルーズを薦めてくれた。 コアラを見るための動物園とホワイトラフティングは却下されずに残った。 今から思えば言葉もろくにしゃべれないくせに、よくもまぁー盛り込んだものだ。 「怖いもの知らずってこーゆーことね」の見本みたい。 たまには浮気して別の旅行社を使ったりするけれど、この時の担当者とはかれこれ7年以上の付き合いになる。 さすがに私が貧乏だという事もおぼえてくれたらしく、高いホテルと安いホテルがあれば何も言わなくても安い方を手配してくれる。 たまにこちらからホテルを指定すると、「高いゾ、大丈夫か?」と心配までしてくれる。 いいやつである。 [初めてのひとり旅] ケアンズ経由でブリスベンに到着し、多分舞い上がっていたのだろう両替もせずにタクシーに乗り込んでしまい大いにあせる。 「T/C使えますか?」なんて一応聞いてみるが、やっぱり使えない。 運ちゃんに待っててもらい、ホテルで大急ぎで両替をして支払を済ませる。 すごーく待たせてしまい本当に悪いことしちゃったな。ブスッとしながら走り去った。 ホテルのフロントに荷物を預け、トイレで顔を洗って歯を磨き、地図を頼りにいざローンパイン動物園へ出発。 バスに乗り、規則的な振動に身を任せると眠くなってくる。 しかし言葉もわからない知らない土地で居眠りするわけにもいかず、必死に車窓の風景をにらみつつ動物園へ。 (今はもう抱けないらしい)コアラを抱いて記念撮影。コアラの毛は硬く、獣臭かった。 木にへばりついたままちっとも動かないコアラを眺め、コロコロしたウォンバットを見、想像以上に大きかったカンガルーと写真におさまり、動物園を後にする。 モールで買い物をし、ひとりでレストランに入るのも不安なので、ファーストフードのハンバーガーを買ってホテルに帰る。 ひとりってこれが悲しい。 [空中マンタ] 翌朝、ブリスベンからグラッドストーンに移動し、さらにヘリコプターでヘロン島に渡る。 ヘリに乗るのが初めてなら、前に座るのも初めてでワクワク。 足元が透明なので、ものすごく開放的。 まるで飛んでるみたい。あっ、本当に飛んでるんだけど、飛行機に乗って飛んでいるのではなく、自分で飛んでるみたいという意味。 パイロットが泳いでいるマンタを見つけて教えてくれる。 初めてのマンタは空中から・・・っていうのもなんだかすごい経験。 [ヘロンよいとこ] ヘロン島にはいろいろなタイプの部屋があり、私は4人部屋に宿泊。 食事もひとりで来た人たちが集まったテーブルで取れるので、寂しくなかった。 オージーのおばちゃま、旅行中のスイス人教師、オーストラリア在住のドイツ人等、なかなかインターナショナルであった。 言葉のわからない私をいろいろ助けてくれた二人とは今でもカードのやり取りをしている。 ダイビングは午前・午後に1本づつボートで近くのポイントに潜る。 流れもなく簡単なポイントではあったけれど、ブリーフィングの内容もきちんと把握していない私としてはガイドに張り付いて潜る。私だけかと思ったら、皆くっついてきた。 なんだ、みんなだらしないぞ!ブリーフィングを聞いていなかったのか!?と思ったら、イタリア人のグループだった。 スペイン人のダイバーと片言の英語でニコノスについて話す。 使い方の説明をしてくれと言われて、簡単に説明したが果たして本当にわかったのだろうか? なんといっても私の英語である。 その後彼はレンタルのニコノスを借りて、楽しそうに撮っていたが何が映っていたのだろう? ヘロン島では、スタッフにも宿泊客にも恵まれ本当に気持ちの良い休日を過ごせた。 ヘリの手荷物重量を考えて(往きは何も言われなかったけれど、人数によっては乗せてくれないと言われ)、2日目の午後のダイビングをキャンセルして船で器材だけ先に送る。 翌朝、ヘリでグラッドストーンに移動。 空港で機材を受け取り、端のほうでスーツケースを全開にして荷物を詰め直す。 ぜんぜん恥ずかしくなかったのは何故だろう? 旅の恥は置き去りイヤ投げ捨てイヤかき捨て・・・か。 [各駅停車の飛行機] 飛行機でケアンズまで移動。 グラッドストーン、ロックハンプトン、マッカイ、タウンズビル、ケアンズと降りる・飛び立つを繰り返し、そのたびにジュースとサンドイッチを配ってくれた。(2回目以降サンドイッチは遠慮したけど) ケアンズではケアンズ・コロニアル・クラブに宿泊。 市街までバスで出て、ショッピングセンターで買い物&夕食を済ませる。 ここでもフードコートでスパゲッティをすする。 ひとりってこれが寂しい。 [暗雲漂うラフティング] 翌朝は早起きしてラフティング、その後クルーズ船に乗り込む予定だ。 ところが出足からつまづく。部屋の外に出しておいた荷物がなかなか回収されてこず、バスを待たせてしまう。 え〜ん、こんなことなら自分で引きずってくりゃよかった。 さらにバス出発後、(日本人スタッフがいたので)ラフティング後の予定を確認したところ、クルーズの乗船に間に合わないのではないかと言い出す。 ダイビングサービスに確認しようにも早朝では連絡もとれず、とりあえず川まで移動し、クルーズに乗船する港までのバスの時間を確認して間に合わないならラフティングをキャンセルすることにする。 やっと連絡が取れたのは、ラフティングが出発する直前。 夜9時ごろまでに乗船すればよいとのことで、ラフティングにも参加することができたが、準備が間に合わず履いていったシューズでそのまま参加。 フランス人とオージーのボートに混ぜてもらう。 ラフティングはとってもエキサイティングだったけれど、この季節水に浸かるにはちょっと寒い。 ボートを漕いでいるうちは気にならないけれど、お昼の時間などは歯の根が合わないほどだった。 そのくせ、川に出ればそんなことは忘れて、大きな岩に登って飛び降りるは小さな滝にうたれるはで大騒ぎをした。 終点に着き上陸。海水と違いベタベタしないからなのかシャワーもなく、小屋の中の更衣室で着替えるだけ。 ほかの人はお茶にクッキーなんぞをのんびり頂いているが、バスの時間のある私は写真を送ってもらう手配をして、スタッフに連れられ大きな荷物を引きずり、中距離バスに乗り込む。 [不安な中距離バス] ビショぬれのシューズが冷たい。 3〜4時間位、もっと?、どこをどー走っているのか何時に着くのかも知らない不安な時間が続く。 途中星が出てきたので、隣の女性に「南十字星はどれ?」と聞くと「アメリカから来てるので知らない」と言われる。 そーかー、アメリカ人なのか・・・、でも言葉は通じてうらやましいな。 8時過ぎにタウンズビルに到着。 バスの運転手さんに集合場所の港を聞いて、急ぐ。 ところが、一番乗り。なーんだ、あせって損した。 夕食は付かないとのことなので、近くのファーストフードでチキンとポテトを買って、食べながら待つ。 バスで隣にいたアメリカ人が来た。あーら、ご一緒なのね。すこしバスの中で話せばよかった。 [GBRへ] いよいよ乗船。部屋割りはというと、え〜!?日本人の男性3人組のひとりと一緒? 女性と同室がいいと言うと変えてくれたけれど、オージーの女性がその部屋になってしまう。 こりゃ悪いことをしてしまった。元にもどしてくれてイイヨと言いたいが、うまく説明できない。 あ〜ん!ストレスがたまる。 同室になったのは例のアメリカ人。「揺れるのかな?」「薬飲む?」などと少しだけ会話。 夜中、すごい揺れに目が覚める。 スーツケースがガーッと走って行き、コップがすっ飛び、留め金をかけ忘れたドアがバタンバタンと大騒ぎ。 ベッドの端をつかみ、放り出されないようにしながら再度眠る。我ながら感心、感心。 [あわや漂流?] 1本目のダイビング。 ブリーフィングはもちろんわかんない。ダイビングスタッフに「英語わかんないんだけれど」と言ったら、イギリス人とバディを組まされる。 英語圏の人間ならブリーフィングもバッチリわかっているだろう、ヨシヨシこれで大丈夫と思ったが甘かった。 そして、三々五々エントリー。彼女、バーバラは耳が抜けにくいらしい。 結構流れている中、皆アゲインストの方向に泳いでゆく。 バーバラの耳はまだ抜けないらしく、潜降に手間取っている。 皆が泳いでいった方向に必死に進むがなにもない。ここはいったいどんなポイントなんだい!? バーバラは私について来るが、ブリーフィングを理解していない私としては是非ともあなたについていきたい。 なーんにも見なかったが、力尽きて浮上するとボートははるか彼方。力一杯流されていたらしい。 「ゲゲッ!」フロートを上げ、「お願い!気づいて!」とジタバタもがいていると、どうやら気づいてくれたらしくテンダーボートがこちらに向かってやってくる。 この間の時間の長かったこと。 2本目、彼女はキャンセルするらしい。 今度はアメリカ人のマリー、イギリス人のサリー、オーストラリア人のリンダと私。 根を中心に行って来い、行って来いを繰り返す。 マリーとリンダはとっととエアーがなくなり先に浮上。サリーと二人しばらく根の回りをまわる。 途中でニコノスのシャッターが降りなくなり、戻ってから開けてみると、見事なまでの水没。 1本目に散々ジタバタした時かな?したがって、ヨンガラの写真は1枚もない。 3本目、最初に組んだバーバラとスタッフと潜る。 水中ではスタッフがいたので良かったけれど、浮上すると彼女の手を引いてさっさと行ってしまう。 「まっちくれー!おいてかないでくれー!」と必死でついてゆく。 そして、船はやっとヨンガラにたどり着く。 水面は白波がたっていて、流れも結構ある。 この時期はいつもこんなで、潜れないこともままあるようだ。 2本目同様インターナショナルチームで潜る。 水中では流れはあるものの、まあまあ。夕方になってきたので暗い。 大きなヨンガラ号を1周する頃にはエアーの早い二人が浮上。またまたサリーと二人残り、もう1周する。 ロウニンアジが泳ぐ中、(多分)カイワリの帯!!あぁ!幸せ!でも、カメラがない。まぁ、あっても暗ーい写真ばかりだろうけれど。 翌日も同じメンバーでヨンガラに潜る。最後の1本、私は翌朝早い飛行機なのでキャンセルさせられた。 朝は「ダイブタイム!」で起こされて、ダイビング・朝食・ダイビング・昼食・ダイビング・おやつ・ダイビング・夕食。 合間にデッキで濡れた体を乾かしながらおしゃべり。 言葉はあんまりわからなかったけれど、ログをつけながらこんなところで潜ってるとか、サインの交換をしたり、カードゲームをしたりで本当に楽しかった。 ところで日本人の男性3人組はダイビングと食事の時以外ほとんど部屋に篭っていたようだけれど、いったい何をしていたんだろう? 2泊3日、本当に「あっ!」と言う間に過ぎてしまった。 [リコンファームは忘れずに] 上陸してホテルにチェックイン。 すぐに航空会社に電話する。実は帰国便のリコンファームの電話をしていなかった。 誰も出ない。フロントのおねーさんがあちこち電話してくれたけれど、ダメだった。 ヘロン島で帰国便は後で自分でするように言われたが、その後は昼間は移動とラフテイング、船の上で電話もできなかった。 日本に帰れるのだろうか?でも、できないものはできない。明日考えよう。 遅い夕食に出かける。 さて、夕食は・・・パブのようなお店が並んでいたけれど、ちょっと怖い。 またしてもコンビニのような店でジュースとホットドッグを買って、部屋で寂しく食べる。 しつこいようだがひとり旅はこれがかなしい。 テレビで「ブレードランナー」をやっていた。見たことないけど、原作は読んだのでなんとなく英語でも理解でき・・・なかった。 翌朝早い便でケアンズに着く。 リコンファームを何とかしなくちゃ。日本人の旅行社の人をつかまえてどこに行けばよいか聞くと、電話をしてくれた。 時間がかかったけれど、「OK」をもらう。 「ありがとう!!」次は必ずあなたの旅行社を使うわ!と思いつつ別れる。えーと、どこの旅行社だったっけ? さて、今度は荷物をどこかに預けられれば街へ出られるのだが・・・ 結局預けられず、空港に居座る。 ひとりだから、トイレも大きなスーツケースと共に入ることになる。 個室にまでスーツケースを持ち込んだのは初めてだ。大きな個室でよかった。 [栄光のビジネスクラス] チェックインすると何故かビジネスクラス。オーバーブッキングだったらしい。 まったく、しっかりしろよ航空会社。 ちゃんとリコンファームしなかった私の責任か?などとは少しも考えなかったのは言うまでもないことだ。 それにしてもラッキー!だ。やはり普段の行いがこーゆーところに出るのだろう。神様はちゃーんと見ているのだ。 よーし、ビジネスクラスを満喫するゾ!と期待しながら乗ったが、あっと言う間に眠り込み、あっと言う間に成田に着いてしまった。 もう2度と乗れないかもしれないビジネスクラスだったのにー、金返せよ! えっ!?
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