<マブール>

今回の年末年始の旅行は近年まれに見る難産だった。
年明けには早々に行動を開始したのだが、夏以降に行き先を変更した。一人旅での変更なので楽勝と踏んでいたのだが、エアーが最後まで取れなかったり、旅行会社との意思の疎通が図れておらずもめにもめた。「もういい!!行かない!」と投げ出したかったが、その時点ではすでに多くの人を巻き込んでいたため、それもできずに苦しい準備期間だった。

今回の行き先は小物天国「マブール」。小物に目覚めた私は、とうとうここまでやって来た。
一番大きな不安は、セルフで潜るという「パラダイス」で果たしてこの私に何かが見つけ出せるかということだった。さらに、初めてのポイントで方向音痴のこの私が無事に戻ってこれるのだろうか?いくら海がつながっていたとしても、そのまま日本に戻ってきたくはないものだ。

当然ではあるが、センポルナではいつもと違う桟橋からボートに乗る。いつもは遠目に見ている海に浮かぶ不思議な建造物のあたりでボートはスピードを落とし、マブールに到着。
不思議な建造物はSeaadventurer Resortと書いてあり、今までは何だかわからなかったそれが「Resort」であると知った。雑誌等で見たことがないので、日本人向けではないのだろう。初めて係留してあるボートや人影を見たが居心地はどんなだろう?窓はあまりないので、全室冷房完備でないときついのではないだろうか。今回は潜るチャンスがなかったが、その建物の下もなかなか面白いポイントらしい。ここに泊まっているゲストたちには無制限セルフダイビングのポイントなのだろうか? いや、1日中水中にいるようなダイビングをするのは日本人だけか・・・

レセプションでリゾートについてのブリーフィング、その後ダイビングサービスに場所を移動してダイビングについてのブリーフィングを受け、チェックダイブとなった。
久しぶりにマスククリアとレギュレーターリカバリーなどをやってみる。マスクが曇れば自分で水を入れて曇りを取ることはするが、いざマスククリアを試されるとなると非常に緊張した。今となってはオープンウォーターの講習でやった水中でマスクを取るなどという荒業は絶対にできないだろう。ついでに、レギュレーターリカバリーの前には力いっぱいドキドキしていた。
その後セルフポイントを1周するのかな?と思ったら、ウエイトの具合をみて終了してしまった。めいっぱいゲストが入っていて、スタッフもそれどころではないのだろうか?セルフダイビングをする初めてのゲストも多いので、簡単な地形の説明は欲しかったような・・・

それにしてもゲストの数は半端ではなかった。
リゾートの大きさにも面食らったのだが、その大きなリゾートが満室で、その人数のほぼすべてがダイビングをする訳で・・・旅行代理店のHPには収容可能人数90名とあったので、それくらいのゲストが入っているのだろう。
ただ、ポイントはマブール、カパライ、シパダンとバラけるので、水中がダイバーで混雑するようなことはなかった。ギンガメやバラクーダのポイントはダイバーであふれ返っても何とかなるけれど、ハゼのポイントがダイバーであふれたら、もうお終いだし・・・

冒頭にも書いたとおり、出足が遅かったので部屋の確保は困難を極め、ジャグジースィートを4人で使用した。
部屋番号「SIPADAN 131」はとっても快適だった。ベランダには籐の椅子もあり、そこでのんびり昼寝をしたり、ジャグジーに浸かって旅の疲れをすっかり取り除いた。
・・と書きたかったが、実際はそんな余裕もなく、せこせこと寸暇を惜しんで潜っていた。
この手の部屋はにぎやかなレセプションやレストランから離れたところにあるものなのは承知していたが、遠さは半端ではなかった。一度部屋を後にすると2度と戻りたくなくなるような距離で、翌日からは歯ブラシまで持って出て、よほどのことがない限り部屋には戻らなかった。
部屋にある応接セットはカメラ&荷物置き場と化し、ベランダの籐の椅子は最終日に器材一式の乾燥場所になるに留まった。ジャグジーに至っては、張ってある水がなかなか温まらず、我慢して5分ほど使うだけだった。
今回使ったSWVはきれいなリゾートと聞いていたのだが、使うのが私だとまったく「宝の持ち腐れ」で、次回もこのリゾートを使うのであれば本人の改善が強く望まれる次第である。

実はこのマブールで500diveを迎えた。思えば長い道のりであった。
「伊豆ダイバー」「リゾートダイバー」、年間8本などというダイバーとは言いにくい時期も乗越えて、最近は「月いちダイバー」に帰りついた。 次は1000dive目指して細々と途切れないように続けて行こう。
さて、話を戻して500本目のガイドはMIKIさん。「500本目の記念ダイビングなので、是非ともホムラハゼが見たい。」などとおねだりしてみるつもりだったが、誰かが既にリクエストを入れていたのだろうか、ポイントは決まっていた。残念!ベニハゼsp、オオモンイザリ等を見ながらののんびりダイビングとなった。

帰国は夜行便になった。
帰国当日から会社に行くわけではないが眠れないと辛いだろうと考えて、睡眠導入剤なるものを友達に分けてもらった。タワウ−コタキナバル−クアラルンプールは夕方−夜だったにもかかわらずよく眠れた。こんなに寝たら本番のクアラルンプール−成田が眠れなくなるじゃないかと不安になるくらいだったが、ふっふっふっ・・・私には強い味方がついているから大丈夫だもんね〜。
しかし、せっかく用意した薬だったのに使うことはなく終わってしまった。なんと!席につくと離陸前に寝てしまったのである。こ、こんなことは初めてだった。 途中何度か目覚めたが、椅子を倒したり身体の向きを変えるとまたまたすぐに寝入ってしまった。「朝食の時間なので皆さん起きましょう!」のアナウンスが入り無理矢理起こされたが、朝食を食べると又寝てしまった。「着陸態勢に入るから、席の位置を元に戻しましょう」のアナウンスにも起こされたが、席を戻してまた寝た。
ちなみに、帰りの総武線・横須賀線快速1時間半もほとんど記憶がなかった。もしかして、友達がくれたあの薬は持ってるだけで効く魔法の薬?の訳はないよね。

1年ぶりの海外旅行となったわけだが、通いなれた道なので不安はなかった。
ただ、コタキナバルの空港でいつも笑顔で迎えてくれていた現地旅行社のおにーちゃんの顔が見当たらないのがとても寂しかった。
代わりに、タワウの空港では(今回は使っていない)現地旅行社の顔見知りになったおにーちゃんが笑顔で迎えてくれた。「ごめんね、今回はマブールなの。次はシパダンに行くからね。」と言うと、「いつ来る?5月か?」さすがに日本人の行動パターンをよく知っている。「うん、5月に来るからね。」と言いたかったが、今度のGWは3連休にしかならないので無理。「12月にね。」と言ってきた。約束を守れるとよいのだが・・

<食べ物編>
リゾートすべてが水上にあるので、レストランもとても気持ちがよかった。
食事の品数もなかなかあったし、その場でお肉や魚をグリルしてくれるサービスもとてもよかった。1度だけ出たカルボナーラもおいしかった。 12月31日の夕食はプラスBBQ。
7時15分出発のボートがある日は6時30分からレストランが開くことになる。まぁ、日本と違って6時30分からといっても、ジュースが並んでいるくらいで食べ物がそろうのはそれから15分くらい経ってからになる。
基本的な食事の時間は、朝食7:00〜9:00、昼食12:00〜14:00、夕食7:00〜9:00 だったと思うが、忘れた・・・ 食事開始の時間にはレストラン入り口にあるドラが鳴る。
レセプションの前にバーがあり、夕食の前後に賑わっていた。 下戸の私は今回もコーラ(RM3)しか飲まなかった。マレーシアでは確かビールは割と高かったと記憶しているが、不明・・・

<お土産編>
ミニマートと呼ばれるスーベニールショップがレストランの向かいにある。
お約束のTシャツやパレオの他に、貝細工のペンダントや木彫りの猫、写真立、空港のお土産屋さんで売っていそうなものまで少量ながら並んでいた。Tシャツのサイズもきちんとそろっていて、無事に買うことができた。味見はしなかったが、アイスクリームも何種類か売っていたのがうれしかった。

<部屋の備品>
ビーチサンダル、電子蚊取器、ドライヤー、シャンプー(リンスはない)、石鹸、ティッシュペーパー、ミネラルウォーター、冷蔵庫(別料金となるが中には飲み物がそろっている)、湯沸しポット、ティーバック、砂糖、ミルク、コーヒー、タオル(大・中・小)等、傘もあると聞いていたが私達の部屋にはなかった。(多分)傘立てがあったので、たまたまなかったのだと思う。以上のように、一般観光地にある普通のリゾートに比べても遜色のないものであったと思う。

<ダイビングサービス編>
うれしいことにバスタオルの貸し出しがあった。かさばるタオルを持っていかなくても良いことになり、荷物の多いダイバーにはうれしいサービスだ。
器材は、初日に部屋まで取りにきてくれ、最終日には部屋まで運んでくれる。したがってメッシュバッグはあった方が便利だが、(運んでくれるスタッフには悪いが)なくても何とかなることはなる。
初日にウエイトとロッカーキーを受取り、最終日に両方を返却する。割り振られたロッカーには番号がついており、この番号が私と私の器材を意味することになる。

ロッカーにはウエイトベルトとハンガーが入っており、1日のダイビング終了後にはフィン、マスク、ウエイト等を保管することになる。ウエットはロッカー番号がはいったハンガーに吊るしておき、BCとレギは別の置き場の自分の番号の場所にかけておく。スタッフはその番号を頼りにBCとレギをタンクにセットしてボートに用意してくれることになる。セルフダイビングをした後はBCとレギを自分の番号の所に戻しておくと、スタッフが新しいタンクをセットしてボートに積んでおいてくれることになっている(が、たま〜にないときもあるのでくれぐれもチェックを忘れずに)。
  

ボートダイビングは1日3本。基本的にはシパダン1本、マブール・カパライ2本となるが、シパダンでたくさん潜りたい人やマブール・カパライにずっと潜りたい人は希望を出しておくと、よほどのことがない限りかなえてくれる。3本目のボート終了後、スタッフのMIKIさんがホワイトボードの前で眉間に皺を寄せて考え込んでいるときは、声をかけない方が良いらしい・・・とご本人も言っていた。私が行った年末年始はすごい人数だったが、各々の希望をかなえてくれる配分は「お見事!!」と思った。

1本目にシパダンが入ると7時15分の出発となり、朝食も忙しいし、もちろん6時からのセルフダイビングもできなくなる。私は2回これにあたり、もう1日は元旦だったので、とうとう早朝のセルフはできなかった。ちょっと残念ではあった。コーヒー、紅茶、水はいつでも用意されており、おやつも午前と午後に出てくる。 今回はお芋やバナナのフリッター、ゴマのドーナツ、クッキー?等

お世話になったガイドの方々
  

<年越し編>
今回の年越しパーティの趣向は「仮装」とのこと。
夕食を済ませ、部屋で思い思いの扮装を凝らしたゲストが集まってきた。荷物の多いカメラ派ダイバーがほとんどなのに、皆偉い!! スタッフも工夫を凝らした扮装で皆を楽しませてくれた。
ゲストはボート別に赤・青・緑の3つグループに分かれ、ゲームと仮装で競い合う。2002年は緑チームが優勝。各チームに賞品も出て、チーム内で分けられた。
年越しそばをいただいた後、抽選会で豪華賞品がいろいろ出たが、くじ運も悪く、ジャンケンも弱い私は最後までかすり続けてしまった。

 

<個人的surprise>
今回は日程はずれるが4人でのツアーとなった。
他の仲間達はモルディブのラア環礁だったりクルーズだったり、観光旅行だったり、正しい日本のお正月だったりした。
マブールを発つ午前中にデジカメでダイビングサービスの施設を撮っていると、「よぉ!」と声をかけられた。 年に拠るものなのか、ダイビングの窒素酔い(いつまで酔っているんじゃ?)に拠るものなのか、私の反応は鈍く、「えっ・・・と、知ってる顔だけど、誰だったっけ?」 「!!!!!」
モルディブへ行ったはずの仲間がにっこり笑ってそこに立っていた。「どっどーしたの?なんでいるの?」出発2日前だかにリゾートがオーバーブッキングをして島流しに遭うことが判明し、超特急で行き先をシパダン・マブールに変更したらしい。
びっくりする私をその場に残し、チェックダイブに出かけていった。
や、やられた・・・・

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