ゴールデンウィークはフィリピンのリロアンへ行ってきた。
いつか行ってみようと思いながらなかなか行けない国だったが、やっと機会がめぐってきた。
2004年のGWは曜日の配置が良く、お休みを1日取れば7日間、取らなくても5日間の連休となった。ここはやはりGW頃に良いシーズンを迎えるというフィリピンに行かねばなるまい。成田からセブの空港までは約4時間。国際線なので空港での待ち時間はかなりあるものの、半日とちょっとで着いてしまうのだが、今回の目的地リロアンはセブ島の南端にあるため、3時間のドライブがもれなくついてくることになっている。
しかも、成田−セブ便は午後出発のため、現地に着くのは夜の遅い時間となる。なんだかちょっと損した気分。
貧乏性なので、休日は朝からしっかり使いたいと思っている。ついでに、帰国便はセブ島を朝飛び立つことになるが、これだと前日のダイビングを早めに切り上げねばならずもったいない感が非常に強い。最終日は器材の片付け、あるいは観光などを少しは盛り込みたいので、もう少し遅くしていただけると助かるのだが・・・フィリピン航空のフライト時間の再考を願ってやまない。
フィリピン航空は重量制限が非常に厳しいと聞いて結構悩んだ。
機内預けの荷物が20キロというのは他の航空会社と同じだが、機内持ち込みの手荷物にも7キロの制限があった。写真の腕前はこの際棚の上に上げておくとして、手荷物にしておきたい撮影機材は最低でも6キロになってしまう。その他に荷物のロストに備えて、なくてはならない物を入れると10キロにもなってしまった。
しかし、手荷物はいったいどの時点で測るのだろう?成田で計測している現場は見たことないし・・・まっ、なんとかなるかな。実際、まんまとひっかかってしまったのだが、それについては後ほど。
ドライブ
無事セブに到着し、お迎えの車に乗り込んだ。さあ、ドライブの始まりだ。
先ずはガソリンスタンドに併設されたコンビニで飲み物を入手。
日本語を勉強しているというドライバーとお迎えスタッフと簡単な日本語講座を開催した後は、車窓に流れる風景を見たり、眠ったり。渋滞していた街中を抜けると、かなりなスピードで走り続ける。
田舎の町が現れては消えてゆく。セブからリロアンまでの道中、町沿いの道路では屋台が見受けられ、鶏を火の上でクルクル回しながら焼いていた。
車内では徐々に「食べた〜い!」コールが大きくなり、ドライバーがやっと車を止めてくれたのは、彼の住んでいる町だったようだ。売っていたのはレチョン・マノック。レチョンとは丸焼き、マノックは鶏、したがってレチョン・マノックは鶏の丸焼きだ。一緒についてきたタレは、酢醤油にカラマンシー(カボスのようなカンキツ類)と小さい唐辛子をつぶしたものらしい。
仲間とドライバーが鶏を入手して戻ってきた。お値段は日本円で約2〜300円。車中で少し頂いたけれど、おいしかった!
余談だが、仲間の一人がそこでトイレを使わせて頂いたが、そのトイレがかなりすごい代物だったとか。本人曰く「これまでの人生で一番すごいトイレだったかも・・・蓋なし、便座なし、紙なし、床は土間でジメジメで、トイレ内にバケツとかいろいろおいてあり、真っ暗でした。中腰で、息をせずにすばやく済ませました。急を要してなければ、再度使うことのない人生を希望します。」
次回リロアンに行くときは、空港かガソリンスタンドのトイレでしっかり済ませようね。あれ?一緒にガソリンスタンドのトイレに行ったような・・・
リゾート&ダイビング
今回お世話になったのは、「トロピカル・パラダイス」
すっかり小物にはまったとは言え、まだまだ自力で小物を探し出せないふがいない私としては、優秀なガイドさんの居るところに行かねば楽しめないことは既に学習している。
リロアンにあるダイビングサービスは少なく、更にはいつもの旅行代理店では取り扱っていなかった。インターネットで「リロアン」「ダイビング」で検索し、いくつものHPを徘徊した結果「トロパラ」に決定。申込をした後もさらに情報を求めてウロウロしたが、非常に良い選択をした自信を深めた。
到着後、ハラさんとガルーダさんにブリーフィングを受けたり、お夜食を頂いたり(持参の鶏もここでしっかり頂きました)、明日からのダイビングのリクエストをしたりで、部屋に落ち着いたのは12時を回る頃だったろうか。
しかし、夜明け前から泣き始める鶏には正直マイッタ。あんまりうるさいと丸焼きにして食っちゃうゾ!!
私のはいったグループは9〜11名。少々多いが、GWの最中なので我慢の範囲か。
担当してくれたガルーダさんは、各人の好みも把握した上で、私にはハゼを重点的に教えてくれた気がしたが、本人に確認したわけではないので定かではない。
何よりも楽しかったのは、メインの生物を見た後は浅場まで戻り、自由にさせてくれ
たことだ。もちろんガルーダさんも巡回しながらあれこれ教えてくれるし、なにやら
わからない生物を見つけたときは手招きして教えてもらえばよい。その後は満足した
あるいはエアーのなくなったゲストから浮上して、ボートに戻るようになっている。
もちろんダイビングスタイルの相違はあるが、エアーがたっぷり余っているのに時間
で上がらなくてはならないダイビングは、非常に心残りに感じる今日この頃である。
しかし、いくら急かされないからと言っていつまでも他のゲストをボート上で待たせ
ているとバチがあたると、今回のツアーは私に教えてくれた。
最終日は私がもっとも楽しみにしていたハゼ三昧のポイント。
軽く早朝ダイビングをこなし、目的のネグロス島に移動。最終日のため、翌日の飛行時間等を考慮して、午後のダイビングをキャンセルして町へのお買い物に出るチームと、自己責任で浅めのダイビングにするチームとに分かれる。私はもちろんダイビングチームの予定だったのだが・・・
ハゼダイビング2本目、メインでいた水深が多少深かったのか、減圧を出してしまった。
この時点で、明日のことを考え、次のダイビングをキャンセルすることを決意。つらい選択だったが、もっと浅い水深をとっておかなかった自分の責任である。そこで気持ちを切り替えて、この最後のダイビングを力いっぱい楽しむことにする。
そのポイントは昼間だと言うのにガンガゼがあちこちに転がっている場所で、ガンガゼエビもいくつかついていた。
減圧時間は増えていったが、撮りたかったガンガゼエビの撮影に必死になった。そんな折、バランスを崩し軽く手をついたそこに別のガンガゼがにっこり笑って待っていた。グローブなどものともせずに、左手の薬指には7つの黒い点々が残っていた。
痛い、非常に痛い。すぐにもボートに上がり、体内に残ったガンガゼと向き合って痛みを鎮めたいものと考えたが、あいにくボートは視界には見当たらない。もっともあったとしても、すぐには上がれない事情があるわけだが。
この痛みを訴えようとガイドさんを目指して泳いでゆくと、それを機にグループ全体が移動を始め、アンカー元にたどり着いた。
安全停止を終わり、皆は次々とボートに消えてゆくが、私は上がれない。潮も入ってきて、アンカーロープに鯉のぼり状態でしがみついているが、左手は疼くし、ロープは握っていなくてはならないし、カメラは持たなくてはならないし、誰もいないし(ガイドさんはもちろん残っているけれど、船底のあたりを漂っていた)。唯一慰めてくれたのは、アンカーロープに住み着くギンポの仲間だけだった。
やっとボート上にあがったときは、お待たせした皆の視線は痛く突き刺さるし、左手薬指にもガンガゼの刺が突き刺さっていた。
これって、「楽し〜い!」といい気になっていつまでもボートに上がらなかった私にあたったバチ?
豚の丸焼き
昼食を終えて午後のダイビングまでの休憩を取っている時、現地スタッフがなにやら作業をしているのが目に入った。
近寄ってみると、豚が一匹横たわり、その毛を剃っているところだった。剃刀の刃で丁寧にきれいに剃っていた。
今晩は豚の丸焼きかな?期待に胸が膨らむ。
午後のダイビングを終えて戻ってくると、内蔵が出されてすっかりスレンダーになった豚が火の上で焼かれているところだった。時折はたきの長いようなもので何かを塗られているが、あれはいったい何なのだろう。「油だ。」「香辛料っていうのはどうだ?」「醤油がいい。」などと外野はうるさいが、なんと「ただの水」だそうだ。日本人スタッフによると「生き物から食べ物になる瞬間だよ」とのこと。なるほど確かにそのとおりだ。
早めのナイトダイビングから戻ってくると、例の豚は立派な「レチョン・バブイ」となって私たちを迎えてくれた。レチョンは丸焼き、バブイは豚、したがってレチョン・バブイは豚の丸焼き。タレはレチョン・マノックと同じらしい。
これは毎回出される食事とは違って、別のグループの方の150本記念に特別に依頼した料理だったようだ。まったくラッキーな展開だ。さらには滞在中にオーナーのお誕生日もあり、ケーキもご馳走になったのであった。個人的感想ではあるが、シパダンやモルディブで頂いたケーキよりもずっとおいしかった!
おみやげ
リゾート内に売っているのはTシャツくらい。
ドライマンゴーもあったけれど、私たちが半端じゃない数を希望したものだから、町へ買出しに行ったようだ。
午後のダイビングをキャンセルして町へお買い物に出る仲間に、噂の「oishi」を頼んだ。まるでかっぱえびせんのパクリだけれど、よりスパイシーでおいしいとか・・・早く味見がしたいものだ。ドライマンゴーもoishiもとってもお手ごろ価格だけど、oishiはやけにかさばる。つぶしてしまっては元も子もないし・・・
リクエストやら何やらで、恐ろしいほどの数を買い込んだ仲間のスーツケースはまるで怪しいバイヤーだ。もしも、空港の荷物検査でひっかかり「スーツケースを開けなさい。」と言われたら・・・本人も恥ずかしいだろうし、開けさせた係官もさぞビックリすることだろう。
さらに、機内でトートバッグを頭上の棚にあげようとしたその時、「oishi」をバラまいてしまった。手伝ってくれたフライトアテンダントのおねーさんは困った顔をしながらも「これおいしいよね。」とフォローしてくれたことを付け加えておこう。
重量との闘い
楽しかったリロアンももうおしまいだ。最後に荷物の重量との闘い待っている。
往路は22キロくらいに抑えたスーツケースだが、復路は器材が完全に乾いていないこともあり、もう少し重いはずだ。危ないのを承知で、こちらで買い込んだ大量のドライマンゴーも無理矢理押し込んでみた。手荷物は往路より減らしてはいるが、最後に空港でまたまたドライマンゴーを買い足してしまった。さぁ、勝負だ!と思ったら、スーツケースはすんなり通ってしまった。「なんだ、楽勝じゃん。」と思った瞬間、手荷物が引っかかってしまった。
セキュリティーチェックを受けた後、特大の量りが待ち受けており、私の手荷物はまんまとつかまってしまったのである。係りのおっちゃんは機内預けの荷物にしろと言っているが、中身はカメラだ。そんなこと恐ろしくてできるはずない。すかさず先に入っている友達を呼び、荷物を分けて持ってもらうことにした。
係りのおっちゃんは呆れ顔だが、特に何も言わずに通してくれた。「ほっ。」
今回は何とか切り抜けたが、1人で行くときはどうすればよいのだろう?大きな課題が残った。
今回お世話になった「トロパラ」のハラさんとガルーダさん。

ハラさんと愛犬カルビ。

ガルーダさんと愛犬ふぁー。(ふぁーの画像はガルーダさんより提供頂きました。)
今回私たちのグループをお世話してくれたのは、ガルーダさん。
水中ではいろいろな生物を見つけ出し、名前を問えばすぐに返って来る博学な一面を見せ、陸上では冗談のような話術で私たちを楽しませたり煙に巻いたりと、力の限り楽しませてくれた。
いろいろ渡り歩いたHPのどれもがとってもトロパラに好意的だったが、それが実感できたリロアンツアーだった。
もちろん、他のスタッフがとっても良くしてくれたのも付け加えておこう。
おまけ
7月には調子に乗ってマクタンに行ってしまった。
個人的にお気に入りのフィリピン土産とセブ−マニラ間で配られたスナック。
