<BALI・TRUNBEN>

<難航する準備>
年末年始はバリ島へ行ってきた。
その昔、観光旅行では行ったことがあるが、ダイビングでは初めてだ。

今回動き出すのが遅れてしまい、12月29日出発ガルーダ・インドネシア航空のデンパサール行きはすでにキャンセル待ちだという。 しかし、遅れたとは言え動き始めたのは2月。パッケージツアー等は発売どころか、パンフレットも出ていない時期だし、OKの返事はすぐにもらえるものと思っていた。
そうは思いつつも、シンガポール航空のシンガポール経由、デンパサール行きはしっかり手配してもらった。こちらも成田−シンガポールはすでにキャンセル待ちだが、この時期からのキャンセル待ちなら必ず取れると、旅行社からは力強い言葉をもらった。

ピーク時に出かけるダイバーが1年前から手配をすることはよく聞くし、私自身もそれに近い行動をとっている。普通の人々にその話をすると大変に驚かれるのだが、それではこの時点で両方の航空会社がキャンセル待ちというこの状況はどういうことなのだろう?いったい誰が予約を取っているの?まぁ、どうせ全席売り出しているわけではないだろうけど・・・
航空券の手配をお願いしたのはいつもの旅行社のいつもの担当者なので、本当にヤバイ時は早々に何とか言ってくるはずだし、動き始めたこのときはそれほど心配はしていなかった。

ダイビングは何度もバリに通っている知人に紹介していただき、DIVE&DIVE'Sのダイブサファリに決めた。
ダイブサファリは、自分たちだけに専従のガイドさんがついてお世話してくれるシステムで、今日はここのポイント、明日は移動した別のポイントと、宿泊地を変えながら潜り歩く人も多いらしい。
初めてのバリでお休みも長いわけではない私たちは、今回はミンピ・トランバン泊で全てトランバンの海に潜ることにした。

メンバーも増えたり減ったりしながら11月を迎えるが、相変わらずキャンセル待ちのままだった。 10月頃にバリ行きを決めた友人夫妻はすんなりチケットを手にしたという。何故私たちには明るい知らせが届かないのだろう?
ガルーダ・インドネシア航空のバリ便は、そのほとんどを4泊6日のパックとして旅行社に売るらしく、今回私たちが希望した5泊7日は余程のことがないと手に入らない・・・と聞いたのはこの頃だった。
本当に行けるのだろうか?
今から別のところを探すなんて・・・とマジに心配している頃に、シンガポール航空のチケットが取れた。シンガポール航空は使用機材も新しいし、サービスもしっかりしているし、バリ行きが確定したし、本当に心からほっとした。ちょっぴり心に引っかかるのは、料金が高くなることと、経由便なのでリゾートに到着する時間が夜中になることだけれど、まぁ十分許容範囲だ。
12月の声を聞いた頃、旅行社の担当から連絡が入り、ガルーダ・インドネシア航空のチケットが取れたという。今回は相当の無理をしてくれたようで、ありがたく変更してもらうことにする。こーやって何とかしてくれちゃうから、やっぱりこの担当者からは離れられない。
しかし、今回も難産だったな〜次回はすんなり決めたいものだわ。

<器材運びの人々>
今回はスズメダイの中でも特に地味なクロソラスズメダイ属(彼女たちはそれをタイヤキと呼んでいる)が大・大・大好きなタイヤキシスターズと一緒だ。
日程の関係で、私はタイヤキシスターズ1号(以降タイヤキ1号)と二人で出発。タイヤキシスターズ2号(以降タイヤキ2号)は1日遅れで参加した。タイヤキ2号は、その1本目からバリ・トランバンのスズメダイ達に狂喜し、EX後はまさに興奮状態だった。

ミンピ・トランバンに宿泊した場合、大きく分けて「沈船」、「ハウスリーフ」、「ドロップオフ」の3つのポイントに潜ることになる。
もっと別のポイントに潜りたいときは、「ジュクン」というアメンボのようなボートを手配して、隣のエメラルドなんちゃらというポイントに遠征するそうだ。
バリでの初ダイブは「沈船」となった。
タンクおよび重器材は、器材運び専門の人がいて、リゾートとポイントの間を運んでくれる。 自分達はウエイトと軽器材とカメラを持って移動すればよいのだが、「沈船」は遠かった。おまけに砂浜ではなく、砂利浜なのでブーツを履いていても足の裏の痛いこと。更に更にカメラの重さで腕が痺れてくる。
タイヤキ1号などは「このポイントには2度と行かない!」と言っていたくらいだ。もっとも、そんな言葉はきれいさっぱり忘れて散々潜っていたのだが・・・

その器材運びの人々は、2人分(1人分の人もいるが)の重器材を頭に載せて危なげない足取りで砂利浜を進んでいく。確かに毎日のことだから慣れてはいるのだろうが、全くすごい!!頭の上に円柱型に巻いたタオルを載せて、その上に荷物を載せる。
タオルもただ巻くだけではないらしく、畳み方があるようだった。ガイドのパルサが手近にあったビーチタオルを使って作ってくれたが、ビーチタオルはそれを作るには大き過ぎ・厚過ぎだったようだ。それでも私達は代わる代わるタオルを頭に載せ、やはり手近にあったカメラを載せてみたが・・・やはりパルサが一番さまになっていた。

タンクを運んでいる人もいたが、2本を互い違いに載せて片手を添えただけで運んでいる!
す、すごい!だって、タンクは円柱だから丸いんだよ!
1本のタンクを手も添えずに運んでいる人もいた。全くもってぱちぱちぱちぱち
器材運びをしている子供達もいた。初日は午後から少し海が荒れてEN・EXが大変だったのだけれど、波打ち際で遊んでいる子供達に助けられながら、おばちゃん(私なのだが)は何とかEXしたのだ。 言うまでもなく、その後は彼らが器材を運んでくれた。

<バリ・トランバンでのダイビング>
ダイビングは一般的には、最初に深いところに行き徐々に浅い方へと移動するのだが、ここではその浅いところにはスズメダイがたくさんいて、我がタイヤキシスターズはそこから動けなくなってしまう。
多分、最初から最後までずーーーーーーーーーーーーーっとそこに居たかったのだろうけれど、私に付き合って深いところにも行ってくれた。
今回、私は体調不良で途中からダイビングをキャンセルしたのだが、その時のタイヤキシスターズは、(すべてのダイビングではないと思うが)浅い3〜5mのところで思う存分楽しんだようだ。
可哀相(?)なのはガイドのパルサで、そんな時はガイドすることもなく、しかし立場上先にEXする訳にもゆかず、ユラユラ揺れる中、タイヤキシスターズの気の済むまで待っていたらしい。波酔いしたのか、EXした後に気持ち悪いと言っていたとかいないとか・・・

ダイビング後もタイヤキシスターズは大いに盛り上がった。かなり専門的なその会話に全くついていけずちょっぴり寂しかったのだが、海の中ではパルサの見つけてくれるハゼやエビやカニは独り占め。ある意味非常においしいダイビングツアーではあった。ご馳走様でした!
この時期バリは雨季で全体的に透明度は悪い。私が狂喜しそうなハゼ地帯も透明度が非常に悪くてあんまり潜れなかった。ちょっぴり残念。

<ガラディナー>
12月31日の夕食はいつもと違い、「ガラ・デイナー」が催された。
ブュッフェ形式で、豚の丸焼きも並んでいた。 ひととおり食べてみたが、まぁ普通かな・・・豚の丸焼きは皮がおいしいのか、必ず皮をつけて取り分けてくれるのだが、思ったより油っぽくて仲間内ではちょっと不人気。
食事が一段落した頃を見計らって、バリダンスが始まった。
夕方頃から衣装を着けた子供達が練習していたのだが、本番では大人のダンサーも出てきて、魅力的なダンスを見せてくれた。
ガイドのパルサの奥様もバリダンサーだったそうで、手振りを教えてくれたのだが、私がやると盆踊りになってしまうのは何故だろう? 今までは美しいと思って見ていただけだが、中腰だし、手は肩の高さに上げている時間が長く、なかなかシェイプアップできそうなダンスだ。帰国したら取り組んでみようかしら?

  

<観光>
本日はバリ滞在の最終日。今夜の飛行機で成田に帰るのでダイビングは出来ない。
タイヤキ1号は最後までお休みを満喫するべく、今日もオイルマッサージに出かけて行った。
私は・・・どーしよーかな?オイルマッサージだと後でシャワーを浴びなくちゃいけないし、水着もベタベタになりそうだし、えーと、えーと、とグチグチ悩んでいる間に時間はどんどん過ぎて行き、何もせず。あーっ、私ってつまんない性格!
タイヤキ2号は私に続いて体調不良となったのだが、私より症状は悪く、最終日も全く元気がなかった。かわいそうに・・・

12時近くにリゾートを出発。
今日は陸ガイドのパルサには、@ドリアンが食べたいAライステラスが見たいBお昼は往路に寄ったクブレストランしようC途中にあるというアマンリゾートでお茶したい と好き勝手なリクエストを伝えた。
本当は陸上ではガイドはしないんだよね?

車が走り出して間もなく道端でドリアンを売っていたので、すかさず停車。
パルサはドリアンを慎重に品定めしてひとつを選び、その場で割って3人(タイヤキ1号と私とパルサ)で完食!去年シンガポールの屋台村でドリアンののったカキ氷は食べたものの、しっかり食べるのは初めて。
「大好き!」と「あんな臭いものは食べ物じゃない!」と両極に意見が分かれるドリアンだが、特ににおいも強くなく、おいしく頂いた。「大好きか?」というと「まぁ、好き」くらいかな。個人的にはマンゴーの方が好き!
1個は完食したが、パルサはもうひとつ持っている。 もちろん日本に持って帰れるわけはなく、車の中で食べたりしたら弱っているタイヤキ2号は二度と立ち直れなくなりそうだし、それともパルサの自分用?
折悪しく雨が降ってきたので、車は完全に密室状態。ドリアンのにおいが車内に充満しているゾー。

雨はどんどん強くなり、道は洪水状態。
私達大丈夫?と不安になるが、パルサもローカルのドライバーも全然気にしていない様子。 チャンディダサのレストランにつく頃には、雨も落ち着き、普通程度の降りになっていた。
タイヤキ2号は相変わらず不調で、ジンジャーティーを1口飲んだだけで車へもどっていった。ドライバーも出発前に食事を済ませていたらしく、コーヒーを飲むと車へもどっていってしまった。
元気な3人はしっかりとこんなものを食べ、

私はタイヤキ2号の残していったジンジャーティーまで飲み干してしきた。
3人ともすっかり満腹となり、デザートに食べようと車から降ろしたドリアンはそのままの姿で車に戻ることとなった。

で、話の流れには合わないけれど、ミンピ・トランバンで食べた昼食。
左から、測らずも一番お世話になったお粥、トムヤム麺、ミゴレン、ナシゴレン。

次の目的地はアマンリゾートのうちのひとつ「アマンキラ」らしい。
道なりに進んでゆくと、検問所のようなところがある。「高級リゾートでお茶したい。」とリクエストはしたけれど、そのリゾートにこんな検問所があるとは考えていなかった。警備の人にパルサがどう説明したのかはわからないが、車が進みだした。
そして見えてきたのは、存外すっきりしたリゾートの玄関車寄せだった。パルサはここでもリゾートの人と話を始めた。「パルサ、もういいよ。この玄関先で十分だよ。」と言っている間に招き入れられて、なんと日本人スタッフがリゾートの中を案内してくれるという。
「えぇ!?でも、私達貧乏なんでとても客にはなれそうもないし・・・」と言いながらちゃっかりと案内してもらった。夕食用のレストラン、朝食・昼食用のレストラン、やっぱり夕食はきちんとした格好が必要ですかね?
あいにくの雨模様で、このリゾートの売りの3段のプールは灰色に沈んでいたけれど、お天気が良かったらさぞかし素敵だったんだろうな〜
清掃の済んだ客室にも案内してくれた。土足で入るのははばかられるようなきれいさで、外から覗いていたのだが、「どうぞ、そのままお入りください。」と勧めてくれたので、ビーチサンダルを脱いで入った。(素足も決してきれいではなかったのだが、気持ちの問題)
あぁ、優雅なリゾート・・・と小市民は室内でもたくさんの写真を撮ってきた。多分、ここに泊まることは無いだろうから、良い記念になるだろう。
案内してくれた「YURI」さんはやさしい笑顔で、「ランチにいらっしゃるお客様も多いですよ。」と教えてくれた。そっか〜、ランチくらいなら私でも大丈夫。 「来年はランチに来ます!」とうれしそうにアマンキラを後にした。
後日ネットで調べたら、アマンキラの格付けは星4つ。その上には星5つがあるわけで、小市民には果てしなく遠い世界があるものなのね・・・

車に戻り、観光はさらに続く。次はどこだっけ?
心地よい車の振動にいつしか瞼も重くなり・・・目が覚めたのは両側に木彫りや木工細工の店や作業所(?)が果てしなく続く道路だった。
キリンや猫やドラゴンや熊までが所狭しと並べられた店が、走れども走れども走れども走れども続いている。パルサは後でお土産を買う時間を取ると言っているが、ちょっと落ち着いてからじゃないと興奮した私は何を買い込んでしまうかわからない。持ち帰れないような大きなキリンとか山のような猫を買ってしまいそうで怖い・・・

それでも止まらずに走っていくと、右手にライステラスが見えてきた。ここでやっと下車。
とりあえず雨は上がっている。日が差していたらきれいな写真になりそうなのに、惜しいなー
タイヤキ2号もよろよろ降りてきて、記念写真を撮って戻って行った。かわいそうに・・・
元気な3人はここでドリアンを食べることにした。石で割ろうとしていたパルサに土産物売りのおばちゃんがナイフを貸してくれた。 おばちゃんの頭に載せたかごには、土産物とちまきのようなおばちゃんのお弁当と、切って少々色の変わったバナナが乗っていた。あのバナナはおばちゃんのおやつ?それとも売り物? いろいろお世話になったお礼のつもりで、タイヤキ1号がおばちゃんからお土産を買ったけれど・・・多分、子供にあげても喜ばないような気がする。これどうする?

車に戻り、銀細工の町とかエッグペインティングの町とかをどんどん過ぎて、さらに走り続ける。
今度はどこだろう?そー言えば、後で寄ると言っていた「お買い物」がまだだった。 そうこうするうちに、車は駐車場完備の大きな「お土産センター」というでも呼ぶようなところに入っていった。 ほとんど半日車で寝ていたタイヤキ2号も少し元気を取り戻してきていて、お土産を見ていた。私の興奮状態もさすがに落ち着き、この程度の買い物で済ますことができた。
めでたし、めでたし。

 

お買い物終了後は、大急ぎでDIVE&DIVE'Sの事務所で精算を済ませ、空港に着いたのは20時。結構ぎりぎりの時間になってしまった。
でもね、本当は町のスーパーでも買い物がしたかったんだ。次回はその時間も取らなくちゃ。そー言えば、バリでは市場を見かけなかったけれど、どこかにあったんだよね?

私たちが見えなくなるまで見送ってくれたパルサ、お疲れ様でした。
わがままな3人組のお守り大変だったでしょ?
今晩はゆっくり休んでね。

戻る